橿原神宮前駅を6時07分に発車。終点吉野駅を目指します。
吉野線は沿線に見どころも多く、観光路線としての性格が強い路線ですが、この時間帯は奈良・大阪方面への通勤通学の需要も大きく、そちらへ向かう運行本数も数多く設定されています。驚いたのは飛鳥・壺阪山・市尾と3駅連続で対抗列車とすれ違ったこと。それらの各列車を見てみると、どれも多くの乗客でいっぱいでした。
だんだんと周囲も山深くなっていき、車窓風景も山岳路線の様相を呈してきますが、旅の強敵である睡魔に負け、結局終点吉野駅手前までほとんどの区間を寝て過ごすこととなってしまいました。何という不覚、これから先も私の人生に大きく立ちはだかるこの大敵、いつか成敗できる日が来ることを願っています。
目を覚ますといつの間にか乗客は私を含めわずか2名まで減っており、終点吉野駅には7時05分の到着。まずは橿原線と吉野線を完乗することができました。早朝から幸先のいいスタートです。
ホームへ出てみるとなんという涼しさ。下界の暑さとは比べ物にならないほどの過ごしやすさです。ここ吉野は春の桜で全国的に名を知られており、その時期に観光客が集中。4月の観光客数が、他の11ヶ月の総観光客数の合計を上回る程、桜に特化していると聞いたことがあります。ですがこの涼しさであれば、大阪や京都・神戸などから身近な避暑地としてもっと売り出せば、もっと賑わうような気がしてきます。なんて偉そうなことを言ってしまいましたが、まぁしがない旅行客の独り言と思ってやり過ごしてください。
改札を出てみます。
駅舎は観光地の玄関にふさわしく社殿風。ただ平日のこの時間ということで、人気はなく閑散としています。
駅前に軒を連ねる土産物店もひっそりとしていました。
ここから先、吉野山までは現存する日本最古といわれるロープウェイが通じていますが、おとなしく引き返すことにします。終着駅の先にロープウェイ、南海高野線極楽橋駅と同じ構図です。そのまま引き返すのも全く同じ形。ロープウェイも広義では鉄道の一種で、乗れば乗ったで楽しい乗り物なのはわかっていますが、イマイチ興味がわかないので、こればかりは仕方ありません。
吉野駅構内へ戻ると、7時24分発の大阪阿部野橋行きの特急が入線していました。
当初の予定では、この特急ではなく7時32分発の急行で橿原神宮前方面へ戻るつもりでしたが、この車両へ見ていたら気が変わりました。有料とはいえ、終点大阪阿部野橋駅まで乗ってもわずか\520の出費で済みます。急遽窓口で特急券を購入、予定を変更し、まずは大阪方面へと向かうことにしました。
指定された座席で発車を待ちますが、他の乗客はやってきません。結局4両編成の車内は、定刻7時24分、完全に私1人の貸し切り状態のまま吉野駅を発車。私がいなければ無人のままの発車となるところでした。いつもそうなのでしょうか。いくらコロナ禍とはいえ、心配してしまいます。









