粟生駅には8時04分の到着。

 

 

ここはJR加古川線神戸電鉄粟生線北条鉄道北条線の3路線が交わる結節点となっています。ただ駅周辺は普通の住宅街、ターミナルといった雰囲気は皆無で、のどかな風景が広がっていました。

 

何とも質素な神戸電鉄の駅舎。

 

 

そしてこちらはJR側の駅舎です。カッコ書きで神戸電鉄北条鉄道はおまけのような扱い。

 

 

ちなみにこの粟生駅、ローマ字で書くと『Ao』となり、指宿枕崎線頴娃(Ei)山陰本線飯井(Ii)長崎本線小江(Oe)と並んで最短の駅名となっています。日本語表記では『津』が最短で、唯一無二の孤高の存在ですがそちらは既に訪問済み、いずれこのローマ字最短四天王も制覇したいなと考えています。

 

これから乗るのは粟生発8時28分の北条町行き。

 

 

単行のレールバスは既に入線済みで、発車まで車内で待つことにしました。その車内でフリーきっぷを購入。全線に1日乗り放題で\840、終点北条町駅までの運賃が\420なので、単純に往復するのと同等の価格設定となっています。今回私は時間の都合上途中駅には立ち寄らない予定のため、特にフリーきっぷは必要ありません。ただ乗車記念とコレクションも兼ね、あえて購入することにしました。

 

 

 

先客は年配の女性1名のみ。やはりここも地方鉄道の宿命か、乗客減少に悩まされているようです。・・・と思っていたら加古川線の列車が到着すると、続々と乗換客がやってきました。総勢10数名、収容人数からしたらまだまだですが、これは健闘の部類に入るのではないでしょうか。地域の足としてしっかり機能しているようで、一介の鉄道ファンとして素直に嬉しく思います。

 

定刻8時28分になり粟生駅を発車。もちろん北条鉄道は初乗車で、どんな鉄道路線でも初めて乗るときは、何とも形容しがたい高揚感に襲われ気持ちが高ぶってきます。車窓風景は平凡ですが、そんなことは関係ありません。とにかく13.6kmの北条鉄道の旅、スタートです。

 

途中田原法華口間で『トトロのトンネル』と呼ばれる緑に囲まれたトンネルのような場所を通り抜けます。沿線の名所の1つですが、残念ながら私は後からその存在を知ったので、訪問時全く気にも留めていませんでした。今までも下調べ不足によりこうしたことを繰り返してしまっている点、今後の反省材料にしなければならないなと思っています。まぁ生粋の乗り鉄である私は、乗っているだけで幸せではあるのですが・・・

 

終点北条町駅には8時50分の到着。これで北条鉄道は全線完乗達成となりました。

 

 

 

 

クルマ止め越しの車両。このアングル、なぜかわかりませんが個人的にとても好きな構図で、各地でこんな感じの写真を撮ってしまっています。

 

 

 

 

旧仮名使いの駅名標。これだけでカッコよく見えるのは私だけではないでしょう。

 

 

駅前にはレールバスのなぜか動輪が飾られていました。

 

 

ていうか『ちかんの里』?? と思いきや『らかんの里』でした。思い込みというのは何とも恐ろしいものです。

 

 

駅前のアスティアかさいという施設で、トイレを借りて小休止。そのトイレにはこんな張り紙がありました。

 

 

こんなことも警告しなければならない最近の風潮、個人的にはあまり好きではありませんが、受け入れていくしかないでしょう。話は少々大げさになってしまいますが、今回のコロナ騒動を始め、いろいろなものの転換期に来ていることだけは確かなようです。時代に取り残されないようにせねばと、改めて思い直しました。

 

なんてことを考えながら北条町駅へ戻り、折り返し粟生行きの発車時刻を、ぼんやり待つことにします。