12時10分発の列車を待つ間、ふと向かいのホームを見てみると、上信電鉄の列車が停車中。

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高崎駅下仁田ネギで有名な下仁田駅を結ぶ上信電鉄には、数年前に一度だけ終点まで往復したことがあります。沿線には世界遺産に指定された富岡製糸場などがあり、近年は観光客が増加して私が乗車した当時より賑わっているようです。今日はスケジュールの都合上パスすることにしましたが、富岡製糸場にも未訪問ということもあるので、いずれまた乗車してみたいなと思っています。

発車時刻が迫り、2両編成の気動車が入線してきました。八高線はあまり沿線人口が多くない地域を走るローカル線ですが、始発駅の高崎近辺ではまだまだ乗客も多く、日中は基本的に1時間以上運転間隔があくこともあり、ホームには多くの乗客が入線を待っていました。私は座席を確保すべくかなり前から乗車位置で並んでいましたが、突然横から無理矢理横入りしようとするババア(あえてそう書かせてもらう)がいました。どこにでもマナーの悪いヤツはいるもので、さすがに頭に来てしっかりと体でブロック、横入りを阻止してやりました。

少々というかだいぶ不快な気分になりましたが、これから東武越生線へと乗換予定の越生駅までの1時間強の八高線の旅が始まります。

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児玉駅停車中に撮影。このように沿線にはのどかな雰囲気が漂い、乗り鉄的にはのんびりまったり過ごすにはまさにうってつけの路線だと思っています。

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東武東上線秩父鉄道と3線が交わる寄居駅。いくら関東とはいえここまで来ると、主要駅でも喧噪とはほど遠く、構内も広々としており、デカイ図体を持て余し気味にも感じられます。また3線の中ではJRが一番存在感がなく、肩身を狭くしているような印象を受けました。

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睡魔に襲われ若干意識が飛びましたが下車予定の1駅手前明覚駅停車中に目が覚めました。今朝のような失態にはならず、我ながら体内時計はバッチリ機能しているようです。

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13時29分着の越生駅にて下車。八高線とはここでお別れ、東武越生線に乗り換えます。越生と書いて『おごせ』と読む難読駅で、知らなければ絶対に読めないでしょう。

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東武越生線東上線坂戸駅越生駅を結ぶ10.9kmの比較的短い路線で、優等列車の設定はなく普通列車のみが運行されています。以前は坂戸駅から東上線へと直通する列車もあったようですが、現在では線内のみの運行となっているようです。

4両と意外と長い編成で、越生駅発車時はガラガラでしたが、途中駅で下車する客はほとんどなく、駅ごとに乗客は増え続け終点坂戸駅にはロングシートがほぼほぼ埋まる状態で14時05分の到着。

わずか2分の待ち合わせで池袋行き急行に乗り、JR川越線と接続する川越駅で下車します。

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改札外へ出てみると、これまでしばらくは田舎の風景に見慣れていたせいか、行き交う人も多く大都会のように映ります。事実ここ川越市埼玉県第3位の人口約35万人の都市で、その中心川越駅JR東武合わせ1日15万人以上が利用するターミナルとなっています。江戸時代には川越藩の城下町として栄えた市内には文化財も数多く点在し、『小江戸』とも呼ばれる東京近郊では有名な観光地で、ぜひ一度ゆっくり市内観光をしてみたいと思わせてくれる街です。

ここからJR川越線に乗り、いよいよこの旅最大の目的である大宮氷川神社のあるさいたま市を目指します。