昼食後、トイレを求め駅ビル内を彷徨います。少し汚い話で申し訳ないですが、私は『食べたら出す』というトコロテン体質で、トイレがないところでは食事が出来ません。友人には半分バカにされたりしますが、当事者である私にとっては一大事です。さんざん歩き周りやっとの思いで見つけましたが、県庁所在地の中心駅という利用者の数にトイレの規模が全く合ってなく、個室は1つしかありません。幸い空いていたので事なきを得ましたが、常々私は商業施設や公衆トイレの男性用の『大』の少なさに悩まされます。もっと増やしてほしいと心の底から思います。
福井駅前停留所を発車し、およそ1時間ほどで終点越前武生駅に到着。
・・・と他人のトイレの話など、まったく興味ないと思うのでこの話はここまで、駅の外へと出てみます。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190828/16/frontier14/b5/11/j/o1383077814555601617.jpg?caw=800)
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190828/16/frontier14/ef/c8/j/o1383077814555601629.jpg?caw=800)
ここ福井駅には、JR線以外にも福井鉄道とえちぜん鉄道の、2つの鉄道事業者が乗り入れています。人口26万人と、それほど大きな都市でないにもかかわらず、こうした状況を維持できていることは本当にスゴイことだと思います。私の住む静岡市など、一応政令指定都市であるのにJR線以外には静岡鉄道しか走っておらず、なんか情けなくなってきます。
その2つの鉄道路線のうち、今回は福井市の福井駅前停留所と越前市の越前武生駅の間を結ぶ福井鉄道福武線に初乗車したいと思います。
この路線は路面電車区間である軌道線と、普通の鉄道線の区間に分かれていますが直通運転を行っており、並行するライバルであるJR北陸本線と比べて、所要時間では勝てませんが高頻度での運転を実施することにより運行本数では優位に立っています。
まずは福井駅前停留所から2両編成の車内へ乗り込みます。車両は新型の『FUKURAMU(ふくらむ)』でした。各車両10名ほどの乗車で、平日のこの時間の割には悪くない乗車率なのではないでしょうか。
発車後すぐに市役所前停留所に停車します。ここで田原町方面とを結ぶ本線と合流、越前武生駅から背を向け2駅ほど進み、えちぜん鉄道と接続する田原町駅へ向かいます。ちなみにこの市役所前停留所と福井駅前停留所とを結ぶ支線は、その線形から『ヒゲ線』と呼ばれ地元に親しまれているようです。田原町駅に到着後、進行方向を変え、ようやく本来の目的地である越前武生駅を目指します。そのため直接越前武生方面へ向かいたい乗客には、かなり遠回りの上時間的にもかなりのロスとなるはずですが、私とともに福井駅前から乗車した何名かは、特に何事もなかったかのようにおとなしく乗り続けていました。
田原町駅を発車後、しばらくは軌道区間を進みます。あまり路面電車に乗り慣れていない私には、とても新鮮な車窓風景が続きますが、途中赤十字前駅手前の鉄軌分界点から先は通常の鉄道区間となり、列車はそのままさらに西へと進んでいきます。
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190828/16/frontier14/55/c3/j/o1383077814555601637.jpg?caw=800)
前方を注視していると、何やらところどころに小さなトンネルのようなものが見えてきました。気になったので調べてみると、ポイント(分岐器)を覆い雪から守るスノーシェルターのようです。さすが雪国福井県、こんなものは温暖な静岡県にはおそらく存在しないでしょう。
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190828/16/frontier14/ce/94/j/o1383077814555601646.jpg?caw=800)
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190828/16/frontier14/9c/02/j/o1383077814555601651.jpg?caw=800)
並行して走る北陸本線はこの区間を普通列車で20分ほどで結び、特急列車に至っては13分ほどで走破してしまいます。所要時間では全く太刀打ちできない福井鉄道ですが、利用者はそれなりに多いなという感想を持ちました。高頻度運転と短い駅間距離でこまめに利用客を拾っていくというスタイルが、JR線とうまく棲み分け出来ている印象です。この関係、静岡市(静岡~清水間)における東海道本線と静岡鉄道のそれと非常によく似ています。
駅舎撮影後、徒歩数分のところにあるJR武生駅へ向かいます。このあたりは旧武生市、今は合併して人口8万人の越前市の中心であり特急も停車する主要駅のはずですが、駅周辺はあまり活気がなく、淋しい雰囲気がありました。曇天模様がさらに淋しさを増幅させます。
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190828/16/frontier14/35/4f/j/o1383077814555601660.jpg?caw=800)
早朝からの行動で、だいぶ疲れてきました。そろそろ今日の目的地である金沢へ向かおうと思います。とその前に、訪問駅を1つでも増やすべくちょうどやって来た上り敦賀行き普通列車に乗り1駅隣の王子保駅へ。『おうしお』と読む難読駅で、知らなければ絶対に読めないことでしょう。
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190828/16/frontier14/62/23/j/o1383077814555601672.jpg?caw=800)
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20190828/16/frontier14/10/2e/j/o1383077814555601688.jpg?caw=800)
![イメージ 9](https://stat.ameba.jp/user_images/20190828/16/frontier14/de/90/j/o1383077814555601694.jpg?caw=800)
特にこれといった特徴はなく、いたって普通の無人駅でした。地元の方には申し訳ないですが、おそらくこの先の人生で再び利用することはないのかなと思います。
誰もいないホームで30分ほど退屈な時間を過ごし、やって来た14時08分発の福井行き普通列車に乗り込みます。
ウトウトしつつぼんやり外を眺めていたら、面白いものを見つけました。
![イメージ 10](https://stat.ameba.jp/user_images/20190828/16/frontier14/b9/4b/j/o1383077814555601704.jpg?caw=800)
眼鏡の街鯖江市にちなんだもののようです。こうした遊び心があるもの、私は大好きで思わず撮影してしまいました。
終点の福井駅には14時33分の到着。ここで金沢行きに乗り継ぐのですが、その発車時刻は15時10分、この37分という微妙な待ち時間はただ待つには長過ぎ、かと言って何かするには短か過ぎる非常に中途半端な時間で、正直理解できません。
とりあえずいろいろ撮影して時間をつぶすことにします。
![イメージ 11](https://stat.ameba.jp/user_images/20190828/16/frontier14/96/e1/j/o1383077814555601715.jpg?caw=800)
![イメージ 12](https://stat.ameba.jp/user_images/20190828/16/frontier14/18/eb/j/o1383077814555601719.jpg?caw=800)
苦行のような時間をやり過ごし、15時10分発の金沢行きに乗り今日の目的地である終点金沢駅を目指します。4両編成の車内は適度な混み具合で福井駅を発車しましたが、その後先に進むにつれだんだんと混雑し始めて立ち客も多くなり、定刻16時38分終点金沢駅に到着。
以上で今日の行程は終了、あとは予約したビジネスホテルへと向かうのみですが、その前に少しだけ駅構内と周辺を撮影。
![イメージ 13](https://stat.ameba.jp/user_images/20190828/16/frontier14/ca/bb/j/o1383077814555601727.jpg?caw=800)
![イメージ 14](https://stat.ameba.jp/user_images/20190828/16/frontier14/10/7a/j/o1383077814555601736.jpg?caw=800)
北陸本線のエース『サンダーバード』です。やはり実物はカッコいいですね。
![イメージ 15](https://stat.ameba.jp/user_images/20190828/16/frontier14/5b/b2/j/o1383077814555601745.jpg?caw=800)
![イメージ 16](https://stat.ameba.jp/user_images/20190828/16/frontier14/90/f6/j/o1383077814555601751.jpg?caw=800)
そしてまずは裏口にあたる金沢港口(西口)へ。謎のモニュメントが出迎えてくれました。何だか今にも倒れそうな形をしています。
![イメージ 17](https://stat.ameba.jp/user_images/20190828/16/frontier14/9c/fa/j/o1383077814555601758.jpg?caw=800)
![イメージ 18](https://stat.ameba.jp/user_images/20190828/16/frontier14/ae/82/j/o1383077814555601767.jpg?caw=800)
続いて兼六園口(東口)へ。こちらは中心市街地側の、いわゆる表口となっており巨大な『もてなしドーム』と『鼓門』が圧倒的な存在感を放っていました。
時間的には少し早いですが、駅構内で金沢名物『ハントンライス』をいただき、徒歩数分のところにあるホテルにチェックイン。
明日も早朝から行動する予定のため、早めの就寝。さすがに疲れたのかいつの間にか眠りに落ちていました。