5月12日(木)

今日の目的地はおよそ150km先の茨城県水戸市
高速を利用すれば2時間ほどで到着しますが、それでは何もおもしろくありません。
私はドライブと同じくらい鉄道に乗るのが大好きで、いわゆる『乗り鉄』でもあります。幸いというか、水戸までのルート上にも未乗の鉄道がいくつかあり、今回はその中の1つわたらせ渓谷鐵道、通称『わてつ』に乗りたいと考えています。

宿泊した前橋駅前から起点の桐生駅までは30kmほど離れており、通常であれば1時間かからずに辿り着くことが出来るはずです。ただ、通勤時間帯の前橋市内は混雑が非常に激しいことが予想されるため、少し早めの7時にチェックアウトしホテルを出発し、まずは国道50号線を東へと向かいます。予定している桐生駅発の列車は午前9時発ですが、2時間あれば確実に間に合うでしょう。

予想通りところどころ断続的に渋滞はしていましたが、問題なく時間内に辿り着けそうです。と、目的の桐生駅まであと数キロというところで、『岩宿駅➡』という標識を発見しました。時間的にも余裕があったので駅前にあったコンビニでトイレ休憩も兼ね小休止。するとこのコンビニの駐車場の空きスペースを1日500円で貸し出しているようです。なかなか珍しいシステムだなと思いつつ、ふと時刻表を見上げてみるとわずか5分後に桐生方面へと向かうJR両毛線の電車があります。そこで急遽予定を変更し、お隣桐生駅までは電車で向かうことにしました。期せずして訪問駅を1つ稼ぐことに。

余談ですが駅名の岩宿・・・どこかで聞いたことがある名です。
調べてみると、教科書にも載っている『岩宿遺跡』がある場所で、それで聞き覚えがあったようです。詳細は記しませんが、日本にも旧石器時代が存在していたことを証明する非常に重要な遺跡とのことでした。

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無事岩宿発8時ちょうどの小山行き普通列車に乗り込みますが、6両編成の車内は通学の高校生で超満員。景色など楽しめるはずもなく、身動きが全く取れないまま桐生駅までの5分を耐え忍びます。

定刻8時05分に桐生駅到着。この電車は小山行きですが、満員の高校生を含むほぼ全ての乗客が下車しました。乗り換えのため当然私も下車しますが、駅構内は通路まで大混雑で、結局改札を抜けるまで10分以上かかってしまいました。改めて地方都市の鉄道において、高校生が大切なお客であるということを再認識します。

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ホーム向かい側にはわたらせ渓谷鐵道の2両編成の気動車が停車中ですが、まだまだ時間的に余裕があるので駅前に出てみることにします。

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ここから徒歩5分ほどの場所に上毛電気鉄道西桐生駅があります。
昨夜私が泊まった前橋市中央前橋駅西桐生駅の間25.4kmを結び、上毛三山の1つ赤城山の南麓をのんびり走る魅力的なローカル私鉄ですが、私は一度全線に乗車済みのため、今回は西桐生駅を訪れるのみにし割愛します。

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1928年(昭和3年)の開業当時からの駅舎は、マンサード屋根という独特の形状を持つ洋風建築であり、国の登録有形文化財関東の駅百選にも選定されているようです。

のんびりと駅へ戻り、券売機で今回使用する『わたらせ渓谷鐵道一日フリ-キップ』を購入。終点間藤駅までの全線が乗り降り自由で値段は1850円、単純に往復するだけで元が取れるお得なきっぷです。今回は時間の都合上途中下車などはしない予定ですが、わてつ沿線には温泉施設や足尾銅山などの観光スポットが多数あり、その気になれば1850円で1日満喫出来ることでしょう。

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さっそく単行の気動車に乗り込み、わてつの旅スタートです。