昨年末から始まった新阪神競馬場。各所で、大分研究が進んできているが、ここでも阪神競馬場外回りコースの話題でも出してみようかと思う。
新設の外回りコースに対する、施行前の意見として大勢を占めていたのは「京都外回りと同じレイアウトじゃない」って事と「京都走ってた馬がそのまま来るんじゃない?」って事だったと思う。
で、蓋を開けてみたら、どうなったか。
実際にデータとして出そう。
阪神外回りの芝コースの3着以内に入った馬のうち、前走京都コースに出ていた馬の前走時成績は[9-14-7-18]
前走、きっちり成績を残していたのは6割で、残りの4割は前走敗戦からの巻き返し組だ。
ビックリするほど逆転している数字ではないが、期待していたほど高い数字ではなかったのである。
なぜ、このような結果になったのか。
レースラップの比較で考えてみよう。
一番サンプルの多い阪神外回り1600m(年末~先週まで2開催+2日)と、京都外回り1600m(過去3開催分)のラップを平均したものを比較したものをここに示す。
阪神外回り1600m 12.49-11.18-12.04-12.27-12.25-11.58-11.31-11.99
京都外回り1600m 12.58-11.16-11.68-12.03-11.78-11.48-11.55-11.93
これは分かりやすいデータでしょう。
阪神外回りコースは残り600の勝負に対して、京都外回りは残り800mからのロングスパート。この200mの差が阪神外回りと京都外回りの決定的な違いである。
なぜ、このような展開に差が出たのだろうか。
これは、おそらく下り坂の配置位置の違いによる所が大きいと思われる。
JRAのページを参照してもらうと分かるが、京都外回りコースは残り800mから高低差4mの急坂を一気に下っていくため、馬群は動いていかざるを得ないため、上がり800mロングスパートが必要。
対して阪神外回りコースは、残り600mから下り坂を配置しているため馬群はここまで動き辛く、上がり600mのショートスパート勝負となる。
見た目はそっくりの阪神外回りと京都外回りも、実は中身はかなり違っていたんですな。
さて、この阪神はショートスパート勝負である、という説を裏付けるためロングスパート型競馬場の代表格、前走中京競馬場組の前走時成績を出してみる。
中京競馬場は、コーナーが厳しくマクリが打ちづらい上、直線が平坦で前が残りやすいためので3角の位置取りが非常に重要。そのため道中緩くなった場合でも3角の手前である残り800m付近から、先行争いが激しくなり、残り800m以上のロングスパートとなるケースがほとんどとなるコースである。
で、阪神外回りで3着以内に入り前走中京競馬場で走っていた馬の前走時成績は[0-2-1-3]
サンプル数は少ないけど、明確な傾向は出ているといえるんじゃないのかな。
それとは対照的に、ショートすパートの代表格である前走小倉競馬場組の前走時成績も出してみよう。
小倉競馬場は、中京と比べると、コーナーは緩やかで比較的コーナーでマクる余地のある競馬場で、3角手前から激しい展開になる事は少なく、先行勢も安易に動いて捲くられないよう後ろを見ながら待ちの競馬をすることが多く、ショートスパート勝負となりやすくなる。
で、阪神外回りで3着以内に入り前走小倉競馬場で走っていた馬の前走時成績は[4-1-1-2]
この前走中京組と前走小倉組の前走時成績の違いは、阪神外回りを象徴するデータと言えるでしょう。
以上、阪神外回りを読み解く、パート1でした。
この続きは、また時間ができた時にでも。