遠い昔にやっていた業務も

システムが変わり

細かくなっていくばかりで

16円、9円、38円という職種別の労働保険料の令達に

「足りない場合は

6月12日までに連絡してください」

というメールを見たものの、

まだ計算出来ずにいる私。

(他の仕事もあるんだよっ)

きっと足りるんじゃないかな?

(きっと、ごまかせるんじゃないかな?)

足りなかったことがわかったら

(ごまかしきれなかったら)

謝って電話しよう。


そんな日々の中、

同じ年齢で

役職定年を選択した人(男性)から

ブルーなメールが届く。


役職定年を選択したことについて、

現実は予想と反してしたので辛そうだった。

人事面談で

すっごく自分に期待するかのような口ぶりだったのに、

これってどーなん?と愚痴っていた。


配置された職場にもよるのだと思うが、

役職定年後は、

格安になったお給料で

老兵となった脳みそと老眼にムチ打ちながら

働くものと思っていた私には、

彼の辛さは意外だった。


どうも人事面談での内容は、

騙されたと彼が思うのも無理はない内容だったが、

再任用制度で働いている諸先輩の配置と

仕事内容を覗き見れば、

3月までは管理職だったとしても

4月からはただの兵隊。

しかも使いにくい老兵。

人事担当から見れば使い捨てのコマみたいなものだ。

実際、年度途中で何人も辞めていくのを知らなかったのだろうか?


とはいえ、彼は辛そうだった。


私は、お給料の激減は痛手とはいえ、

彼の感じている辛さは

全く感じていないので、

彼の気持ちに寄り添うことができなかった。


彼の辛さを取り除けるアドバイスも

思いつかなった。


年度途中で辞めるのは欠員になって

周りが困るので、

今から転職を検討するか、

もしくは起業を密かに準備するしかないのではと思った。


そう思ったのでそのままメールに返信した。


私はここでの兵隊の日々が

めっちゃ楽しいよ!


とも書いた。


兵隊を楽しめなければ、

役職定年や再任用制度はやめた方がいい。


有能な人は、もっと早くに役所を辞めて

他の仕事をしているではないか。


これは書かなかった。