今後の為替の方向感 | 熊本市の農業コンサルタント前之園行政書士事務所

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熊本の行政書士・中小企業診断士です。公庫資金、農地関連、経営改善、経営計画策定支援など。

円安が続いているので、資材代があがり不安感をもっている方も多いと思いますが、世界情勢から、今後どういうふうになっていくか、まとめてみました。

 

結論としては、今後も円安が続くだろう、ということです。

その理由を以下述べてみます。

 

アメリカの量的緩和政策(QE3)が10月末に終わります。ドルのバラマキをやめるということですので、これはドル高になる方向になります。

また、11/4にアメリカの中間選挙がありますが、2期目になるとアメリカは株価や為替が上がるという傾向にあります。なぜかというと、2期目になるともう後はありませんので、いろんな政策を思いっきりやるからだそうです。

さらに、中間選挙があるときは、その後6ヶ月間株価は戦後必ず上がっているというデータもあります。

 

そして、いちばん大きいのは、シェールガスの発見です。これで4200万ドルの貿易赤字だったのが、3000万ドルの貿易黒字国になります。

そのため、中東の油田の権益を守る必要性が薄くなりました。

そこで、昨年オバマ大統領は「アメリカは世界の警察をやめる」と宣言。

軍を引き上げていますので、イスラム国など、各地で民族運動的な活動が活発になり、戦争が増えてきました。

シェールガスは200年分あるそうです。このため、原油価格も下落してきています。

 

貿易黒字国になるということは、その国の通貨が買われやすくなりますので、ドル高になっていきます。円安になるということですね。

ただ、ダドリNY連銀総裁は、ドル高に反対していますので、今後の動きに注目です。