農業において、牛、豚などは「生物」という固定資産です。
固定資産を売ったとき、どんな仕訳になるでしょうか?
10万円で買ったパソコンを8万円で売ったとき。
(現金) 8万円 (固定資産) 10万円
(固定資産売却損)2万円
という感じですよね(大幅に省略化してあります)。
ところが、農業の場合は違います。
農業の場合、生物売却収入は、事業収益である!との見方から、仕訳はこうなります。
搾乳牛を30万円で売った。取得原価は50万円、減価償却累計額は30万円だった。
(現金) 30万円 (生物売却収入)30万円
(生物売却原価)20万円 (生物) 20万円
となります。通常は、差額を固定資産売却益とか売却損とかで仕訳するのですが、農業では、「総額」を収入とか原価とかで計上するわけです。
農業簿記って奥深いですね。