久しぶりにブログを書きます。
選手・スタッフの皆さん、鹿島スタジアムまで応援に行かれたサポーターの方々、お疲れ様でした。
10月とは思えないような気候のもと、また試合前後の大渋滞の中、大変だったと思います。
試合の方ですが、僅かに残されていたアントラーズ逆転優勝の可能性の芽を詰み、非常に意味のある引き分けだったと思います。
この試合のハイライトとしては4つほどあったかと思います。
①前半のポストを叩いた惜しい場面
②小林のPK失敗
③谷口のハンド疑惑
④阿部浩之の退場
①については守田のポジショニングですね。もう少し手前にいれば押し込めたと思いますが、これは責められません。ボールとポストの両方を同時視野に入れることはできませんからね。
あの状況で跳ね返りの角度まで読むのは困難です。それよりも小林のプレーを誉めるべきでしょう。
②についてですが、PKをもらうまでの動きだけを取り上げれば、小林を誉めるしかないです。他の選手であればPKをもらえていないはずです。
ただ、PKのキッカーは変えるべきでしょう。
大久保がチームを去った2017シーズン以降、PKキッカーは新エースの小林になりました。
しかし小林のPKは不安定です。
成功率や安定度を目安にするのであれば、適任者は家長でしょう。
小林のPK失敗は、2017長居のセレッソ戦、2018平塚のベルマーレ戦、今回のアントラーズ戦の3回があります。ただし、それ以外で成功した場合でもキックの内容が悪いです。
2017ホームの浦和戦では、右ポストに当てながらかろうじて決まりました。
2016シーズンまでの大久保と比較するとキーパーの逆を取ったPKは少なく、大宮アルディージャに在籍していた当時の家長と比較しても、安定感はありません。
キーパーの逆を取ったPKがないのは、キーパーの動きを見て蹴る場所を選択するのではなく、キーパーの動きに関係なく予め決めた場所に蹴っているからでしょう。
湘南戦のPKもそうです。
GKが左右どちらかに動けば真ん中、そうでなければ右に、などと予め決めておけば、あのような失敗はおきません。
次からは家長にしてほしいです。
そして、家長が不在の場合は憲剛です。
③についてですが、谷口のハンドは取れないですね。
確かにシュートは枠に飛んでいます。
主審も良い位置で見てました。
しかし手を出したわけではない偶然のハンドですし、むしろ身体のやや正面で手に当たっています。つまり、ハンドにならないよう腕を身体の中に入れようとして当たった可能性すらあります。
また、仮に手に当たらなかったとしても、脇腹に当たり、ゴールインしなかったのではないでしょうか。
あくまでも推測ですけどね。
④については阿部浩之のプロフェッショナルファールを誉めるしかないです。
長谷川の軽率なプレーの代償として阿部自らが犠牲になったということです。
あの場面、阿部浩之の後ろには大島しかいませんでしたので、あそこで潰せなければ、80%以上の確率でGKと1対1になっていたと思います。
それにしても不思議なのはフロンターレのリスク管理の低さです。
なぜ、あのCKで6人もゴール前に入ったのかです。
具体的には、奈良、谷口、鈴木雄斗、知念、車屋、エウシーニョの6人です。
キッカーは憲剛ですので、残ったのは長谷川、阿部、大島の3人です。
しかも長谷川は、カウンターをケアする位置にいるという感じではありませんでした。
スピードのある登里がいなかったのが痛いですね。
足の速い車屋も普段は最終ラインに残ることが多いですが、昨日はゴール前に入りました。
確かに高さのある選手が揃っていたのでここでゴールを奪いたい気持ちはわかりますが、昨日の試合であれば、カウンター警戒の比重をもっと高くするべきだと思いました。
長谷川は、あのような場面でお粗末な守備をしてしまうので、鬼木監督に重宝されないのでしょう。
守備に対する意識、危険察知能力、危機回避能力という点で、長谷川は阿部浩之の足下にも及びません。
昨日の試合を見て、初優勝の原動力は阿部浩之なんじゃないかと思いました。
彼がフロンターレに来たのが2017シーズン。
阿部浩之は、優勝するためのサッカーをフロンターレに注入してくれたのだと思います。
昨日の試合、マンオブザマッチは阿部浩之です。