長かったGW10連休が終わり、多くのビジネスマンにとって仕事が再開する明日、フロンターレにとって非常に重要な試合があります。
アジア・チャンピオンズリーグ、グループステージの上海上港戦です。
おそらく、今シーズン、ここまでの試合の中で最も重要な戦いです。
まずは、ここまでのグループステージの結果と順位を確認しましょう。
①蔚山 8 +2
②上海 5 ±0
③川崎 4 −1
④SYD 3 −1
川崎フロンターレは、残り2試合に連勝すれば文句なしにグループステージを突破できます。
では、他のチームの状況はどうでしょうか?
蔚山現代 勝点8 +2
残り2試合で勝点1を積めばグループステージ突破です。最終節はアウェイ上海戦ですので、是が非でも明日のホームゲーム(シドニー戦)で決めたいハズです。
上海上港 勝点5 ±0
明日のフロンターレ戦に勝利すればグループステージ突破が決定する可能性あり。逆に負けた場合は、自力突破がなくなる可能性が高くなります。いずれにしても他会場(蔚山vsシドニー)の結果次第。
最終節はホームで蔚山戦であり、この時点で蔚山は既にグループステージ突破を決めている可能性が高いです。そうであれば、蔚山とのホームゲームは戦いやすい環境になります。
フロンターレとのアウェイゲームでは勝利することよりも最低限引き分けで終わらせることを優先させてくるでしょう。そうすれば、フロンターレの自力突破の可能性を消すことができます。
川崎フロンターレ 勝点4 −1
残り2試合を連勝すればグループステージ突破。
上海上港に負けた場合は敗退が決定。引き分けでは自力突破が不可能となり、非常に厳しい状況になる。
上海上港には勝つことが絶対に必要で、2点差で勝てれば最高。そして、3点差以上で勝つことの意味はありません。
シドニーFC 勝点3 −1
残り2試合を連勝すればグループステージ突破。
蔚山現代に負けた場合は敗退が決定。引き分けでは自力での突破が消滅します。そして、その時点で敗退が決定する可能性もあるが、それは他会場(川崎vs上海)の結果次第。
川崎vs上海上港、蔚山現代vsシドニーFCの2試合は同時刻にキックオフされます。
他会場の途中経過は、スマホアプリ「GOAL LIVE」で確認しましょう。
ということで、明日の試合をどう戦うかです。
フロンターレは上海上港のカウンターを警戒しながらの攻撃になるでしょう。
一番気をつけたいのは、ボールの奪われ方です。
フロンターレが攻撃する際、上海上港は外国人選手を攻め残りさせ、ボールを奪ったら直ぐに彼らに預けるように準備しています。
その上で、2対2や3対3といった「少人数同士の戦い」を仕掛けてくるのです。
上海上港の「少人数」とは、フッキやエウケソンなどの助っ人です。
その戦いに中国人選手が含まれていなければ、その攻撃のレベルは著しく高くなります。
一番良いのは相手にボールを与えてしまうことです。
そうすれば、上海上港の攻撃には中国人選手が含まれることになり、攻撃の精度が下がります。
ただ、そういう展開にはならず、フロンターレがボールを握ることになるでしょう。
ボールの奪われ方で注意するのは、どこでボールを失うかです。
フィールド中央でパスミスしたボールを奪われるのは大変危険です。
具体的にはボランチです。
フロンターレのボランチ候補は、大島、守田、田中碧、下田、カイオセザール、山村などがいますが、明日の試合は大島と守田で臨むべきです。
田中碧では危険です。
Jリーグでは失点に至らなくても、ACLでは致命傷になります。
次に気になるのはドリブラーです。
フロンターレには、長谷川や齋藤学といったドリブラーがいますが、心配なのは齋藤学のドリブルです。
密集の中で奪われたり、縦に行って奪われたりするのはあまり気にならないのですが、心配なのはオープンスペースでカットインしたボールを奪われる場合です。
この場合、上海上港がカウンターを発動しやすい状況になると思います。
フロンターレと上海上港を比較した場合、11人の総合力ではフロンターレの方が上です。
しかし、特定の個々の選手同士での戦いは別の話。
明日の試合、フロンターレに幸運が訪れることを祈り、等々力に参戦します。