クラブワールドカップ出場を目指すフロンターレの長い長い航海は、昨夜、突如終わりました。
選手、監督、クラブスタッフの皆さん、お疲れ様でした。
各選手がどれだけACLにプライオリティを置いていたかは不明ですが、精神的にも肉体的にも疲労の残る敗戦だったと思います。
しかし、下を向く必要はありません。
選手は立派に戦いました。
ご存知の通り、車屋へのレッドカードがなければ、何の問題もない試合だったと思います。
あの退場が前半に発生してしまったということがあまりにも痛かったですね。
まさに昨年9月の熊谷事件と同じです。
車屋を批判するサポーターがいるかもしれませんが、私は彼を責めません。
これはフロンターレの全ての選手も同じ考えだと信じています。
あのプレーは、日本の審判だったらレッドカードを出していないと思います。
足裏を相手の顔面に向けたのは悪いと思いますが故意ではありません。
しかも興梠の顔には当たっていないようです。
今年のリーグ戦のうち、ホーム等々力で行われた甲府戦で、ソンリョンはドゥドゥの足裏で顔面をスパイクされました。
あのプレーは後になってレッドカードが妥当との審判見解がありましたが、試合ではイエローカード止まりでした。
車屋は振り向きざまに脚を上げたため、興梠の存在に気付いていませんでした。
もし気付いていれば、足裏を見せたあのようなプレーはしなかったはずです。
車屋に悪意は全くありません。
悪意のないプレーにレッドカードを提示するというのは如何なものでしょうか。
あの審判の見解では、悪意の有無に関わらず、あのようなプレーはレッドカードに妥当するということなのでしょう。
今回のような交通事故的なレッドカードを回避するためには、日頃から足裏を上げてプレーする習慣をなくすしかありません。
これは他のスポーツにも言えることですが、自然に身体が反応してしまうということはあります。
それがトレーニングを極めた選手の一般的な身体の動きだと思います。
フロンターレの選手は日頃から高いレベルでパス回しをしており、瞬間的な反応でボールを速やかに処理する訓練をしているはずです。
これがもう少しレベルの低いチームであれば、あのようなプレーは出なかったかもしれませんが…
あの場面では車屋が少しでも早くバックパスをしようとしたため発生した事故だと思います。
しかし、振り上げた脚が相手の顔に当たるか当たらないかというのは紙一重です。
例えば、先制ゴールとなったエウシーニョのプレーはどうでしょう。
あそこで西川がヘディングしようとして頭を出しに行ったら、エウシーニョにイエローカードが出ていたかもしれません。
そう考えると、脚を上げたプレーに対するカードの基準は、顔に当たったか当たらなかったかということでしょうか?
昨日の試合の前半25分、エウシーニョがヘディングしようとして柏木の振り上げた脚に当たりそうになったプレーがありましたが、主審はレッズのファールをとりませんでした。
あのプレーは足裏ではなく足先だったのかもしれません。
ただ、日本人の審判であれば、柏木のプレーはファールになったと思います。
そう考えていくとファールの基準がわからなくなります。
足裏を相手に見せたからか?
足裏が顔に当たったからか?
足のつま先ならOKか?
このあたりの基準は、もしかしたら審判によって異なるのかもしれません。
そう考えると、サッカーというのは非常に理不尽なスポーツであることがわかります。
つまり、審判のカードに対する判断によって試合の行方が大きく左右されてしまうということです。
昨年の9月19日に「サッカーという競技の特殊性」というブログ記事を書きましたが、まさにその通りで、昨日の試合は主審のレッドカードの判断一つで試合が決してしまいました。
審判次第で試合結果が大きく変わるスポーツなので、世界中で審判の八百長がなくならないんでしょうね。
昨日の試合は負けた気がしないし、下を向く必要はありません。
これが運命だと思うしかないです。