鹿島戦のMVPは | FOOTBALL IS MY LIFE

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川崎フロンターレのサポーターです。

鹿島戦の勝利から4日が経過しました。
試合をDAZNで振り返りましたが、MVPの選出には頭を悩まします。

家長、奈良、大島あたりの名前がMVP候補として出ていますが、実際にはどうでしょう。

私の考えでは大島か阿部ですが、どちらか1名ということであれば、阿部浩之を推したいと思います。

1点目のスルー、2点目のコントロールショットも素晴らしいですが、守備面での貢献も見逃せません。
特に前半40分の鹿島のカウンターアタックです。
あの場面、憲剛・大島・家長の3人で細かいパス交換をしながら相手ゴール前に迫ったわけですが、家長の僅かなパスのズレから鹿島にロングカウンターを浴びることになります。
その際、ワントップの位置にいながら、猛然と自陣に戻る阿部がいました。
特に阿部と大島が全速力で戻ったのを覚えています。
大島はボールを奪われた当事者なので全速で戻るのは珍しくありませんが、ボールに絡んでいないトップの選手があそこまでするのは、殆ど見たことがありません。
ピッチの長さが105mですから、阿部は約80mを全速ダッシュしたことになります。
自分の戻りが報われる可能性が少ない中で、ボールと関係のない位置にいるワントップの選手があそこまでできるというのは凄いことだと思います。
しかも、あの阿部の戻りがなければ失点していた可能性は十分にありました。
事実、最後のシュートブロックをしたのは阿部でしたからね。

家長は確かに活躍しましたが、あのカウンターで失点していたら、そのまま逃げ切られていたかもしれません。
そう考えると、この試合における貢献度の序列は、阿部>家長になります。
パスが僅かにずれた家長のあのプレーをどう評価するかですね。
やむを得ないという一言で片付けて良いのかどうか、私にはわかりません。

大島のプレーも際立っていました。
彼の良さを全て書こうとすると数時間かかってしまうので、ここでは簡単に書きます。
端的に言うと、
①ミスが少ない
②状況判断が秀逸
というところでしょうか。

状況判断が良いのでミスが少ないわけですから、上の①と②は同じかもしれません。
ボールの持ち方、身体の使い方、相手の外し方、危険察知能力、ファールで潰す選択をする場面、ファールしてはいけない場面での判断…
プレーの判断に誤りの少ない彼を見ていると、まるで人工知能を持ったコンピューター将棋の棋士のようです。
彼の身体の中に人工知能が内臓されているみたいです。
そういった能力の高さだけを見れば、大島僚太は世界的な名選手に全く劣っていないと思います。

鬼木監督の言う通り、大島は替えの効かない選手です。
これからの過密日程で大島僚太をどう使うのか注目しています。