今回は等々力のメインスタンドでの観戦でしたが、スタンドの雰囲気がとても良かったです。
この試合では、メインスタンドからも手拍子や声援が良く出ていました。
試合前にサポーター全員で起立し選手を迎えたのは、とても良い試みだったと思います。
試合の感想ですが、川崎と大宮のボールコントロールの差が、如実に感じられました。
大宮のパスミスでボールがタッチラインを割るケースが非常に多かったです。
ただ、大宮の守備は非常に良く、フロンターレが裏を取る場面はあまりなかったと思います。
やはり大宮は守備のチームですね。
あとはゴールキーパーの力の差を感じました。
前半18分くらいに大宮のカウンターによる得点のビッグチャンスがありました。
家長がチョン・ソンリョンと1対1になりかけましたが、家長のトラップが僅かに大きくなったのを見逃さず、チョン・ソンリョンがそのボールを処理してしまいました。
完全に失点を覚悟した場面であり、ソンリョンのこのプレーには驚きました。
相手FWの些細なミスを見逃さないで飛び出す集中力は感服ものです。
一方、前半23分くらいの川崎の先制点ではどうでしょう。
大塚のトラップが大きくなりましたが、大宮のGK加藤は飛び出さず、結果的に大塚のシュートが枠に入りました。ソンリョンなら飛び出してブロックしていたと思います。
この2つの場面で、両ゴールキーパーの所属チームが逆であれば、得点も逆の結果となり、大宮が1-0でリードしたと思います。
ソンリョンは後半12分くらいにも沼田のシュートブロックをしましたよね。
これも好プレーであり、ソンリョンを見ていると、ゴールキーパーはどうゴールマウスを守るべきかを学ぶことができます。
まさに、新しい発見の連続です。
大塚は、ナビスコカップ仙台戦のゴールと同様、ゴールキーパーとの1対1を制しました。
仙台戦の場面をスローで見ると、シュートする際、ボールを見ずにゴールキーパーだけを見ています。
だから、シュート直前に動くゴールキーパーを僅かにかわすことができるのでしょう。
もしかしたら、大宮戦でも同じようにシュートしたのかもしれません。
まるで、PKを蹴る際の大久保嘉人みたいですね。
あとは大島の守備が非常に良かったこと、エウシーニョの守備が最悪だったことが印象に残りました。
大島は、もう安心してボランチとしての守備を任せられます。
どう守れば良いかを完全に会得しました。
ボール奪取できなくても、相手の攻撃やシュートを遅らせるだけでも失点の可能性を大きく下げることができることに気付き、その危険を察知する能力が大きく向上しているように思います。
一方、エウシーニョの守備は最悪でした。
スピードのある泉澤に負けまくっていました。
どこか体調が悪いのでしょうか?
ハーフタイムに武岡を入れると予想したのですが、風間監督は、なかなか武岡を入れませんでした。
この采配には不満ですね。
大宮との試合では、後半に失点するとすれば、泉澤-エウシーニョのところだと思って見てたので、一刻でも早く武岡を入れてほしかったです。
事実、武岡を入れた途端に泉澤は下げられました。
渋谷監督は、泉澤は武岡に勝てないと思ったのでしょう。この判断は正しかったと思います。
あとはネットですね。
前半にヤマを張ってインターセプトしようとし、そのヤマが外れてピンチになった場面がありました。
ボランチであのような軽率なプレーはダメです。
大宮だから失点につながりませんでしたが、対戦相手が広島であれば失点していたと思います。
今後は、あのようなプレーは止めてほしいです。