JA全農杯チビリンピック2011小学生8人制サッカー 全国決勝大会(5/4,5) | 川崎フロンターレ カテゴリーコーチ オフィシャルブログ Powered by Ameba

川崎フロンターレ カテゴリーコーチ オフィシャルブログ Powered by Ameba

川崎フロンターレ カテゴリーコーチ オフィシャルブログ Powered by Ameba

こんにちは[E:sun]
U-12の髙崎です[E:pencil]

ホームページでも掲載されていましたが、
チビリン2011の全国大会(5/45)で
優勝することができました。

これも、日頃から
川崎フロンターレU-12
温かく見守っていただき、
応援してくれたおかげです。

本当にありがとうございました[E:sign03]

その報告をさせていただきたいと思います[E:pencil]

「JA全農杯チビリンピック2011小学生8人制サッカー 
全国決勝大会」が正式名称となります
(ここからは、チビリンと略します)。

大会会場は、横浜市の日産フィールド小机と
日産スタジアム(決勝のみ)で行われました。

この大会の予選、ご存知の方がいるとは思いますが、
実は、昨年度20109月末から始まっていたのです。

川崎市の大会が9月末にあり、
そこで優勝して県大会に進出します。
その県大会は、12月にあります(優勝しました)。

そこで、上位2チームが関東大会に進出します。
関東大会で優勝したチームが初めて全国大会に
出場できるのです[E:rock]
(今大会は震災の影響もあり関東から2チームが出場)。

半年以上にわたって予選があり、
郡市大会から全国へつながっている大会も少年では、
これだけです[E:flair]

ご存じでしたでしょうか?

これが、各地域で行われているのです。
これはこれで全日本少年サッカー大会とは
別で凄いと思います。

出場チームは、各地域9チーム。

北海道代表:コンサドーレ札幌U-12
東北代表:なし、
関東代表:川崎フロンターレU-12、柏レイソルU-12
北信越代表:金沢南ジュニアサッカークラブ、
東海代表:名古屋グランパスU-125年生)、
関西代表:西宮少年サッカースクール(5年生)、
中国代表:シーガル広島、
四国代表:高知南FC、
九州代表:大分トリニータジュニア。
(東海、関西地域は、予選が4年生大会のため、
5年生で出場してます)

これを3チームずつ、3ブロックにわけて行います
(前日3日に監督会議にてグループ抽選)。

Aグループ(川崎フロンターレ、シーガル広島、金沢南)、
Bグループ(コンサドーレ札幌、高知南、西宮少年)、
Cグループ(柏レイソル、名古屋グランパス、大分トリニータ)
となりました。

各グループの1位が予選突破(準決勝へ)、
各グループ2位のうち、一番勝ち点の多いチームが
ワイルドカードとして準決勝へ進出します。

12
分×3ピリオド。12ピリオドはメンバーが総入れ替え。
3ピリオド目は、メンバーは自由。
3ピリオド続けて出場することは出来ないという
ルールになっています。

16
名以上で戦うことを基本として、
全員の総合力が大切になってくると思っています。

この大会は、全チームが、
横浜にあります「上郷・森の家」という
青少年自然の家に前泊(5/3)から始まります。

宿泊場所が同じで、食事も寝るところも同じ。

「戦う条件は一緒」ということや
「交流しましょう」という意図が感じられる大会です。

また、僕ら指導者も選手たちと同じ部屋に
寝泊まりをします。
これも「選手の監視」というのもありますが、
選手たちの日ごろの行動を見るのに
良いタイミングなのです。

普段、どんな行動をしているのか?
お手本になるような行動をしていこうという
話をしているだけに見ものでした[E:eye]
部屋は2つ。僕の部屋は、まじめ?組、
楠本コーチの方には、ちょっぴりまじめ?組
に分けました~[E:catface]

まあ、行動はここでは書けませんが、
すぐには良くならないというところでしょうか。

もちろん、中には「凄いな~」と
感心してしまう選手もいます。
そんな選手が、チームに発信してくれると
より良くなってきます。

良いことですね[E:clover]


試合も大切ですが、ピッチ外も面白いのですが、
そういうわけにもいかないので・・・[E:coldsweats01]

翌朝(5/4)、朝食後すぐに全チーム観光バス3台に分けて、
会場の日産フィールド小机に向かいました[E:bus][E:dash]

開会式まで、ちょっと時間があります。
荷物置き場を決め、着替えをし、
荷物整理をして待ちます。

また、前年度優勝なので、選手宣誓があり、
キャプテンの村田君に練習をしてもらいました。

保護者もたくさんの方が、応援にかけつけてくれました。

そうこうするうちに開会式。
そして、選手宣誓です。
見ている保護者の方がドキドキと、
緊張されていました[E:bleah](笑)

いや~、うちのキャプテンは、堂々としたもので、
立派な選手宣誓をしてくれました(ぱちぱち[E:shine])
凄いなあといつも感心させられます。

試合の方ですが、第1試合は、シーガル広島、
前の試合で金沢南に勝って、2試合目。
相手は、緊張も解けて動けると予想していました。

かたやフロンターレは、
アップ中からちょっと緊張が見えたので、
動かし声をかけてやったものの・・・。

まあ、ビックリ[E:sign01][E:wobbly]
今まで、見たこともない状態で試合突入。
開始早々から、お互い誰も声を出さない中、
ミス、ミス、ミス、そしてGKのキックミスから失点。
その後も、ベンチの声も聞こえない状況。
ドタバタと1ピリオドが終了。
2ピリオド目も逆に気負い過ぎ、
同様に過緊張になり、1点返し、同点で終了。

3ピリオド目の半分過ぎに
やっと落ち着いてきたような感じでした。
そこから得点を重ね、3-1で緒戦を勝ちました。

日頃の元気はどこへ行ったのか[E:sign02]
もう別人でした。

「とにかく、1戦1戦、全力で自分の力を出していくこと。
そして仲間を信じて、チーム一丸で闘うこと。」を伝えてました。

2試合目の金沢南戦は、1試合目に比べれば、
緊張もなく戦ってはいるものの、
どこか別の人という感じがしました。
それでも、各ピリオドで1点ずつ得点を重ね、
3-0で勝利し、リーグ戦を突破。準決勝へ進めました。

対戦相手は予選終了後、抽選。

準決勝へ進めた4チームは、
Aグループから川崎フロンターレ、
Bグループからコンサドーレ札幌、高知南(2位の1位)、
Cグループから柏レイソルになりました。

そして抽選をして、翌日(5/5)高知南と
対戦することになりました。

抽選後は、またまた全チームで
宿舎(上郷・森の家)に向かって移動になりました。

宿舎では、今日の試合のサッカーノートをつけたり[E:pencil]、
スパイクを磨いたり[E:shine]と翌日の準決勝の準備をし、
その後ストレッチを念入りに行っていました[E:run]。

そして・・・、



もう一つの闘いの場所へ・・・。


それは、夕飯で~す[E:restaurant]

何が出てくるかで、苦戦する選手は続出します。
さあ、気合いを入れて行くと、
選手たちの大好きな物ばかり。
コロッケ、海老フライ、唐揚げなど、
ご飯がたくさん食べられるものばかりでした~[E:happy01][E:scissors]

それでも苦戦する人は必ずいます。
これが、次の日に影響してくるのが、
面白いものです。
選手もわかっているので、必死に食べて何とか終了。
と、気づけばビリ。
(周りには、柏レイソルと名古屋グランパスの選手たちが
一緒に食べていたのですが)

良く食べているという表現が良いのか、
遅いというのか、まあ、両方なんですよね~[E:coldsweats01]
う~ん。
もう少し早くなると良いのですが、
量を食べているのは良いのでこれを継続しつつ急ぐ。
これが、毎年の課題になってるんですよね[E:punch]

と、食事が終ると、おフロの時間、9チームいるので、
入る時間(20分)が決まっています。
そして、ミーティングで今日の反省をして、
自由時間。選手は思い思いに明日の話をしたり、
書き残したノートを書いたりして、就寝しました[E:sleepy]

5/5は、朝からかなりハードなスケジュール。
5時に起きて準備して、6時に散歩。
朝食を6時半から50分まで。7時出発。

これには、ちょっと無理があり、
715分ぐらいに出発になりました~。
昨年も同様でしたが、本当に最終日が大変です(ふ~[E:despair])

準決勝の試合は昨日とは、
まるで別のチームかというくらい良くなりました。

1ピリオドを2-12ピリオドを3-03ピリオドは0-0でしたが、
5-1で勝利しました。

ただ、1ピリオド目にちょっと食事(夕食、朝食)に苦戦した
メンバーが多く、集中に欠けてしまうところが出たと思います。

ちょっとした集中力を欠いたようなプレーも目立ちますし、
朝一番の試合はあまり良くないのが現状です。
今後の課題です。

それでも、全体的には、今やろうとしている課題に対し
、関東大会から比べ、非常に良くなったと思います。

これが今の年代の成長の特徴でしょう。


昨日とは、別人のように
変化することのできる年代なのです。


いつもながら大切な時期に指導していることを
実感してしまいます。


決勝は、日産フィールド小机をあとにし、
日産スタジアムになります。
いつも思うのですが、「うらやましい~[E:sign01][E:bearing]」。
素晴らしいピッチで試合ができるなんて選手は、
幸せだと思います。
まして、それも全国の決勝です。
緊張感、雰囲気など中々味わうことが出来ないので。
その決勝の相手は、関東大会と同じ、柏レイソルとなりました。

決勝を待っている間に時間があったのですが、
フロンターレの日記にもありますが、
選手たちが進んで
「こうしよう、ああしよう」というように、
ボードを使って話をしていました。
日頃から「自分たちが闘いやすいように話をすれば良い」と
伝えていたのですが、この決勝へきて、動きだしたのを見て、
ちょっと成長してきたなあと思いました。
良い緊張感の中、アップから試合へ入っていけたと思います。

1
ピリオド目は、お互い緊張から慎重な立ち上がり、
フロンターレもボールを動かすも今一つ
ゴールへ向かっていかない。
緊張しているのはわかるのですが、
サッカーはゴールを決めていくもの。

そんな中、フロンターレの高岸が、シュートを打ち、
そこからゲームは動きだしました。
僕らが、ボールを保持しながらチャンスを作ろうとしていたところ、
縦パスをカットされ、カウンターからシュート。バーにあたり、下へ。
「やられた」思ったらノーゴール。
その後、流れはレイソルになりますが、0-0で終了。

2
ピリオド目は、柏レイソルペースで始まり、
フロンターレが守備からカウンターでチャンスをつかむ展開。
そこからゴール正面25mくらいでFKを得ると、
伊従の蹴ったボールがバーに当たり、
跳ね返ったボールを村田が押し込むもバーの上へ。

終了間際もゴール右20mのFK。
田村が蹴ったボールに村田が押し込むも
またもやバーの上へ。

決定機を2回逃し、ベンチでは、
イヤなムードになるかと思いきや、
選手たちのモチベーションは上がっていました[E:up]

「おい、ここからだぞ!」
「次の3ピリで決めるぞ!」など、

選手が口ぐちに叫んでいました。
関東大会と同様の展開だけに、
気持ちも気迫も高まったのでしょう。
チャンスを外した村田も悔しくて悔しくて泣きそうな中
、「何とかする」という気迫が伝わってきました。

僕は、そんなベンチを見ながら「これなら行ける」と思い、
余計な声はかけず、選手の話し合いに任せて
3ピリオド目のメンバーをどうするかを思案していました。

「動きの良い選手」
「流れをつかむために」
「闘える選手」
「走りきれる選手」
「主導権を持ってできる選手」など、
これまで今大会を通して、選手たちは、
みんな成長していたので難しい選択でした。

唯一言えたのは、誰が出ても、
ベンチの選手を含めてチーム一丸となって
闘っていけるという雰囲気は感じていました(笑)

3
ピリオド目が開始され、ボールを動かし
チャンスを作ろうとする柏レイソル。
守備からカウンターを狙うフロンターレ
という図式になりました。

柏レイソルの方が、良いペースで
試合を展開していたと思いますが、
フロンターレの守備も崩れてはいなかったと思います。

最後は、お互いが少ないチャンスを
身体を張って守り、0-0で終了。


ここからは、3分ハーフの延長に入りました。
チャンスはあるものの、決めるまでにはいかなかったり、
守備では、相手FWに振り切られそうになりながらも
必死に付いていって、シュートミスをさそったり、
GK早坂の良い飛び出しからのブレイクアウェイもあり、
0-0で終了。

PK戦に突入しました。PK戦は3人制です。
ここで見せたのが、フロンターレGKの早坂です。
この大会、ちょっとミスが多く、
「取り返したい」という気迫が始まる前から
伝ってきました。

また、ピッチの選手全員からも変な気負いがあるわけでなく、
「決めてやる[E:sign03]」という気持ち。

ベンチの選手からも仲間を信じていて、
「いける[E:sign01]」という雰囲気は出ていました。

柏レイソルの先行ではじまりました。

1
本目、柏の選手が決め、フロンターレは、
金井が冷静に決め、1-1

2
本目、柏の選手の蹴ったボールを
フロンターレGK早坂がタイミングバッチリで止めました。
盛り上がりを見せる中、GK早坂がボールを
次のキッカーに手渡ししていました。


実は、1本目も手渡ししていたのです。


「あ~、大丈夫。これは勝てる[E:sign03]」
という確信になった瞬間でした。

が、2本目はポストに阻まれてしまいました。
すぐに早坂はキッカーのもとに行き、
一言声をかけていました。

3
本目、またもや早坂が止めた!
ここで決めれば勝ちという中、
早坂がキッカーにボールを手渡すと、
キッカーから緊張感が伝ってきました。
蹴ったボールは、柏のGKのファインセーブです。

4
本目、サドンデスに突入しました。
柏が決め、フロンターレも藤田が冷静に決めました。

5
本目、柏のキッカーがバーに当てると、
フロンターレのキッカーで出てきたのが、
キャプテン村田。2ピリオドで決定機を外して、
「取り返したい」という思いが伝わってきました。
早坂からボールを受けると祈る思いでボールを置き、
助走に入りました。
蹴った瞬間、「決まった」と
わかるキックをしてくれたのを覚えています。

選手たちは、今大会を通して、1ピリオド、1ピリオド
成長していったと思います。
そして、1試合ごとの成長は、素晴らしいものです。
「勝ちたい」、「上手くなりたい」、「強くなりたい」という
思いが一人一人の、チームの成長につながったのです。

そして、
「粘り強く」、
「辛抱しながら闘い抜くこと」、
「全力で闘うこと」で
優勝を勝ち取ることができたと思います。

選手も実感したはずです。
それでも、まだまだ力不足も実感したと思います。

「もっと自分たちのペースで試合を進める」、
「緊張しないぐらいの力をつける」、
「どんな場面でもシュートを決める」などという
思いに気づいたでしょう。
また、ベンチで決勝のPK戦を見ていた選手たちは、
優勝の「嬉しさ」と共に「悔しさ」が出てきたはずです。

こういう悔しい思いや経験を日頃の「練習」や
「生活」で活かし、5/22から始まる
「全日本少年サッカー大会・神奈川県予選」に「自分の力」、
「チームの力」を見せて欲しいと思います[E:rock][E:impact]

選手たちがここまで粘り強く闘えたのも、
日頃から温かく見守ってくださる保護者や
サポーターの皆様の応援のおかげだと思います。

本当にありがとうございました。


選手たちのプロサッカー選手になるという「夢」は、
まだまだ先にありますので、
今後も温かく見守っていただければと思います[E:bud]

よろしくお願いします。[E:confident]




U-12監督 髙﨑 康嗣