☆ライオンが後ろから! | クラブFRONT9で起こるワンランク上のセックスとおんな、ギャンブルとカネの物語。

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ボクは夜のお店クラブFRONT9の運転手。ワンランク上のセックスとおんな、ギャンブルとカネを求めて狂いだすボクとお店の物語。おとなしい性格のボクはこうして変わった。

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もしライオンが後ろから追いかけてきたら、


みんなどーする?


普通逃げるだろ?


でも、子ライオンだったらどうする?


拾いに行くよね。


こんなネタと子ライオングッズを絡めて、


ロクさんは女の子たちと盛り上がったらしい。


でも、ロクさんは視点が違う。


おめー、親切なライオンが忘れ物を届けんのに、


わざわざ追いかけて来てくれてたらどーすんだよ!


申し訳ねーだろ、だってさ。


ありえねぇーだろ?


空想の世界でしか。


まーいいか、いつもの事だ。


何で追いかけて来てんのかを


深読み、裏読みしろ、だってさ。


確かに、そりゃ毎日が当てはまるけど。


ところでロクさん、最近エッチネタどうしたん?


携帯から見れないから対策中だとさ。





ところで、なぜ、子ライオンだと受け入れられるんだ?


と言うことで、本日はゲストと致しまして、


心理学者の第一人者であります、




えっ?


あっ、そー。


来てない?




ゲストはいないそーだから勝手に進める。


人間の情報の9割は目から得るそうだ。


それを脳が過去の記憶と比較したりして瞬時に処理するらしい。


どんなに好きな人でも、愛している人でも、


そこのビルの角を曲がって見えなくなった瞬間から、


どうなってるのかは想像するしかない。


切ないものだ。


その人が遠くに居ようが、近くに居ようが、


見えないものは見えない。


隣の部屋で他の相手と携帯やメールで通じ合ってるかもしれない。


ロクさんは、隠さずオープンすぎて困るが・・・。


切ないといえば、蝉だ。


7年とか土の中で過ごし、地上で一週間という命。


以前、年配のじいさんがポツリと言ったそうだ。


7年も眠ってるよーなもんだろ。


かわいそーだよな。


ロクさんは、そのじいさんに向かって、


でもよ、じいさん。


70歳としても、その人生の内、


20年分以上は眠ってんじゃねーか?


オレ達の人生はよ、


まぁ3割は睡眠だろ?


不思議だよな?


確かに不思議だし、すげー時間だ・・・。


変な感動を覚える。


感動といえばいろいろある。


みんな、自分の中で小さな事から大きな事までありすぎるだろ。


例えば、感動の涙だ。


キレイな夕陽で泣けるなんて純粋だよね。


映画を観ればラストシーンはボロボロ。


素敵じゃねーか。


でも、ロクさんは違う。


最初に言っておくけどな、きゅーぼー。


オレは違う考えや意見を絶対に否定しないんだよ。


まず、そういう考え方や意見もあるんだな、と


肯定から入るんだよ。


その上で議論しないとだめなんだよ。


いきなり相手に向かって頭からアンタは絶対に違うと言うことは、


その相手の存在まで否定しかねない。


相手の存在という事実を否定するということは、


その時点で、自分の存在も否定してしまうことなんだよ。


なんだか、ロクさん、わけわかんねーよ。


感動の涙の件について戻すよ。


だから、感動の涙は素晴らしいんだよ。


だけどな、心を動かすって、


結局は脳が涙の信号出してんだろ。


だからよ、涙もろいのは、


脳が老化してんじゃねーか。


ホントかよ?


女の子たちもこんな会話で盛り上がるから、


気がつくと店を閉める時間になっている。


みんなロクさんの席につきたがるそうだ。


なぁ、きゅーぼー。


楽しーとよ、時間がたつの早ぇーだろ、


だってよ、好きな人と過ごす一日と、


嫌な事してる一時間が一緒くらいじゃねーか。


歴史を遡(さかのぼ)ってみろよ。


向こうの大陸まで行って帰ってくんのに、


何年もかかってただろ。


今じゃ、数時間だよ。


昔の人間の数年分を今は数時間で使ってるんだろ。


こういうのをな時間とか空間がゆがんでしまう、


相対性理論って言うんだよ。


浦島太郎がいい例だろ。


楽しすぎてあっという間に何十年だっけ?


アインシュタイン先生、そーなん?





それとな、例えば来月そっちに遊びに行きたいんだけど、


いつなら都合がいい?


そーね、えーっと、


ここと、ここと、ここなら空いてるけど?


うん、わかった、じゃー・・・。


って、東京と福岡だろうと、


今なら携帯かメールで数分の話だろ。


これよ、戦国時代はどーしてたんだ?


返事貰うのに何週間もかかんだろーし、


勘で勝手に遊びに向かって、


何週間もかけて到着したら、


あれ?


うちの主人は、


先月、そちらに向かいましたけど・・・。


がっくりな話だろ。


ロクさんからこんな話をされるなんて、


ある意味、驚きだ。





驚きと言えば、


交差点での信号待ちだ。


チラっと目が合った見知らぬ男性が、


推定3万円分の花束をかかえて、


微笑みながら、


どーぞ、


と言ってきたら場合、


女性ならどーする?


まず、驚くよね?


そのあと、考えるよね?


何なのこの人、と考えるか、


わぁーうれしいー、いいんですか?


まで、脳が過去の経験からこの男性の人物像を推測して、


いろんな幅広い対応があると思う。


実は、この男性がロクさんだったりする。


お店の女の子への誕生日プレゼントの途中だ。


普通の男なら花屋さんに発注して、


メッセージを添えて配達してもらう。


恥ずかしいからだ。


でも、ロクさんは違う。


店の外にズラッと並べる物は発注し、


それとは別の花束を抱えたまま、


女の子に直接手渡しに行く。


しかも夜の街の中を2周歩き回るそーだ。


気持ちいーんだよ。


街中のみんながオレを見てくれるんだ。


それで、さっきの交差点。


女性がためらっていると、


遠慮せずに受け取って下さい。


これ。





差し出されたのは一輪の花。


花屋さんが一輪ごとにラッッピングしたのを


数本オマケしてくれたやつの中の一本だ。


いきなり花束と思っていた女性は、


これなら遠慮なく受け取ってくれる。


残念なのはこの信号が青になったら、


もう二度とお互い会うことが出来なくなっちゃうんだね。


・・・


女性たち!


こんな切ない言葉にグっときて、


メアドなんて教えちゃだめだよ。


その男、


ロクさんかもしれねーから。