追試と落第 | maaの気まぐれブログ

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少し前の話である。


ここ2、3日、娘に元気がなかった。

どうも、テストをしくじったらしい。



こちらの学校は、小学1年生から、落第がある。


49点以下は赤点。 追試が待っている。 1回の期末テストの追試に失敗してもまだチャンスはある。

年末に行われる再追試に受かれば、進級できる。 これが最後のチャンス。


落第した生徒は通常、転校してゆく。 たまに残る子もいるが。



娘は、初めての赤点をとったみたいだ。



国語の作文で、問題用紙の裏に下書きしておいて、解答用紙に清書しようとしたらしい。

ところが、清書し始めたら、時間がきて、ほぼ白紙に近い状態で提出したらしい。

この作文、100点満点中、50点の比重。  娘はこの作文で50点をパアーにしてしまったわけだ。

他が全部あっていれば、ぎりぎり赤点を免れたのだが。。。




娘が通っている学校では、テストの解答を記入するのに、鉛筆を使ってはいけない事になっている。


青のボールペンしか使えない。



だから、書き間違わないように、問題用紙に一度書いてから、解答用紙に清書する生徒が多い。




何故、鉛筆が使えないのか? 




娘の話では、ズルをして、いかにも先生の採点ミスだ、みたいな事をいう生徒が過去にいたらしい。


解答用紙が返却された後、家で間違っている所を訂正して、まず親にみせる。 それをみた親は、先生の所に走る。 


『先生、ここ合ってますよ、先生の採点ミスじゃないの?』




これも落第制度が産んだ歪か、  虚しいなぁ。




私立校は、親からのクレームに弱い。

生徒がズルをやったのが分かっていても、親からのクレームには慎重に対応しなければいけない。



高校までは、私立校の方が圧倒的にレベルが高い。 これは先生のレベルの差で、イコール給料の差でもある。 

私立校の先生の給与は高い。 当然授業料も高く、ゆえに生徒を確保するのもそんなに簡単ではない。

私立校どうしの競争が激しく、各校ともいい先生を雇うのに必死になっている。 

そして、親からのクレームは転校されると困るのでなるべく親の意向に沿うように解決が図られる。 


だから、学校側はクレームが起こらないように鉛筆での記入を禁止しているという訳ですね。




赤点をとって、ショックを受けてる娘に、



『おめでとう!  こんな経験はなかなか出来ないぞ!  喜ばなきゃ!』


『ん?』




『なあ、私の娘よ、いろんな経験をするのはいい事なんだよ。 したくても経験できない事もたくさんあるし。 


赤点を取る事も追試を受ける事もひょっとしたら経験出来なかったかもしれないじゃん。


それが経験できたんだから、いいんじゃないか? 実力を出し切って赤点だったら悲しむべき事だけど、


今回のはそうじゃないよね。 時間配分を間違っただけ。 これもいい経験。 


次から気をつければいいじゃない。 ただ、こういうのは1回だけ経験すれば十分だからね。 


何回も経験する必要は全くなし。 分かった?』



と言ってやった。




娘は意外だったのか、きょとん、て、してた。



(余談ですが、こちらの人は人前でもよく、『私の娘(息子)よ』 と呼びかける。名前を呼ぶよりこの方が多いかもしれない。)






後日、



娘が、『ありがとう』 って私に言った。


『何のこと?』


『ううん、何でもなーい』







娘が通っている学校は少し変わっている。




まず、教科書を使わない。


実力別のクラス編成になっている。


週4日、1時限、1科目のテストがある。 



これが3ヶ月続いた後、2週間テストがない。 追試の期間である。


このテスト結果を基にクラスの再編成が成績順に行われる。

上がる生徒もいれば下がる生徒もいる。

ただ、それぞれの生徒がどのクラスにいるかは公表されていない。

が、生徒同士では、トップのA、2番目のB、3番目のCまでは分かるらしい。

DからGまでは分からないと娘は言っていた。


その後また3ヶ月間、週4日のテストが繰返される。







娘は、Aクラスを続けてきていた。 


が、赤点をとって



Cクラスへ落ちたみたいだ




さすがにショックを受けていた。


私も、いきなりCクラスへ落ちるとは思っていなかったので驚いた。


本当の実力ではない評価を受けて落ちたと思うと、娘がかわいそうだ。



(学校側も娘の実力は分かっているだろう? 何か事情があったに違いないとか、問題用紙の裏側を見てみるとか、何かの配慮あってもいいんじゃない?  ブツブツ、ブツブツ ・・・・ 親ばかですね。)



世の中、不条理な事が多い。 それを今、娘は学んでいるんだと無理に自分に言い聞かせて、

学校への不満を和らげようとしている。




さすがに、


娘にかける言葉が見つからない。。。




よし!  うまいものでも食べにいくか。



   娘  『どうしたの?』


   私  『いやー、べつに。 おいしものが食べたいなぁ、って思って』


   娘  『パパ、そんなに気ぃ使わなくていいよ。 私、大丈夫! 絶対Aクラスに戻って見せるから』


   私  『・・・・』




けなげだなぁー!


私、泣いちゃうぞ。


泣かなかったけど。。。