ちょっとしたアクシデント part2‐ その後のその後
仕事も順調にいき、帰る日の出来事。
また、タクシーの運ちゃんと値段の交渉をしなければならない。
この町は今回が初めて。 半径3kmくらいの小さな町である。
タクシーの数が少ない。 私がみたのは3台のみ。
最初の運ちゃんに値段を聞く。 400ドルだという。
値切るが、決められた値段だから、と応じない。
次のタクシーの運ちゃんも400ドルから下げない。
どうも、運ちゃん同士でカルテルを結んでいるらしい。
仕方なくホテルのフロントで聞いてみると、車で40分位の隣町に知り合いのタクシーがいるという。
早速、連絡をとってくれた。 350ドルだという。
約束した15時の10分前にそのタクシーが来た。
( ボロクねえー )
10年落ち位の感じのぼろいタクシーである。 運ちゃんに聞くとまだ3年目の車だと言う。
どういう乗り方したらこうなるわけ?
まあ、いいや。 乗り込んでシートベルトをしようとしたら、出来ない。 引っかかっているらしい。
運ちゃん、車から降りて、私の所に来て、シートベルトを力任せに引っ張り始めた。
( だいじょうぶかあー、 この車 )
何とかシートベルトを締めて出発した。
この運ちゃん話好きで、ずーと話しっぱなし。
それに運転が荒い。 えらい飛ばす。 急ブレーキ、 急ハンドル。 危なっかしい。
( だいじょうぶかあー、 おまえ )
2時間近く走って大きな町並みに入ると、運ちゃんこの町の案内を始めた。
この左の道を行くと何々で、右にいくと、どこそこに行く。
空港には、今走っている道路が車が少なくて一番いいんだあ、なんて、
いかにも私はこの町を知リ尽くしています、みたいに得意げに話をしている。
快調に車を飛ばす。 しばらくすると、なんだか風景がおかしいことに気づいた。 運ちゃんも気づいて、
道のそばで工事している人に尋ねた。すると、空港は私たちが走って来た後方30km位の所だという。
つまり、30kmも通り越しちゃったわけね。
( だいじょうぶかあー、 おまえ )
Uターンして、 来た道を戻る。 途中、道が2つに分かれている。
運ちゃん、右の道に入って、最初のガソリンスタンドで、また道を聞いた。 すると、
「二つに分かれていた左の道を行くと、空港への案内表示が出てくるから。 まだ15kmくらいはあるよ。」
運ちゃん、また間違ったわけね。
( だいじょうぶかあー、 おまえ )
再び、Uターンして、分かれ道の左側に入り走っていくと、空港の看板が出てきた。 やれやれ。
空港に着いたのが18時10分。 所要時間 3時間20分。 1時間は、余計に掛かっている。
運ちゃん、謝りの言葉など全然なく、 バッグをトランクから出して、「ハイ、きをつけてー」 と陽気な声を私にかける。
おまえなあー。