Aloha to Someone,


ハワイは今日も快晴

青空に雲がもくもくと浮かび、気持ちよく通り過ぎるこの風にのってどんどん動いてゆく。

わたしは日本で過ごしていた時よりも、ニューヨークで過ごしていた時よりも、空を見る時間が増えた。身体の感覚がなくなるほど多忙な時に願った、『もっと空をエンジョイする人』になれた。


山の方にはグレーがかった大きな雲が多く、海の方にはもっと平で横にもくもく広がる雲やほとんど消えちゃいそうな線のような雲がある。

ハワイの海に入りながら見る空はまるで半ドーム型の高画質の映像のような、昔の絵画のような不思議な美しさがあっていつも心惹かれる。


海と山に囲まれているこの場所で、空を観察していると色んな特徴が見えてきて面白い。
ひとつの大きな青空だけれど、性格や癖があってなんだか人間みたい。



今日もこの青空を見上げながらきれいな雲たちの様子を眺めていた時の何気ない会話。

『おかねは、あの空に浮かんでいる雲の上にあるようなもので、天からもらっているようなもの。みんな無限にあるんだよ。

何か実現したいものがある時は、あの雲の一部をほんの少しいただいて、この地球に自分にしかできない美を戻している、そんな感じ。

この空に浮かんでいる雲は全部おかねのようなもので、無限にあふれている。人がおもっているおかねってないようなものだよ。

ただ雲のおかねのような地球のインスピレーション(むげんの愛)をもらって、この肉体をもつ自分はその愛と美の感覚をこの地球で物質化する、そんなシンプルなものなんじゃないかな...』



過去のブロックを思い出した。

本当はこれがしてみたい
本当はあれを作ってみたい
本当はこんな自分になりたい
本当はこんなライフスタイルを送りたい

多忙な現実の時の中に入り込めば入り込むほど、本当のしあわせ、本当の自分への欲が出てきていた。肉体も心もつかれきって感覚がなくなると、そこに見えたのは本当に欲しいものだった。


何度も心の中で願っていた。
いつか本当の私で生きれますように。
でもその度にこの社会がつくるおかねのキャラクターがわたしのひらめきや希望を一瞬で抑えこんだ。

そのひらめきから、すべてを抑え込む思考の流れを頭の中で無数と繰り返してく度に、いつしか自由に夢を抱くことや明るい自分の姿を想像するのが苦痛になった。
そのすべてはおかねの壁と深く結びついていて、鎖のように重くて苦しい。


おかねがあればできる、おかねがなければできない。おかねのある人はしあわせ、おかねのない人はふしあわせ。

愛のない
なんてつまらない世界なのだろう。


この思考の世界でのわたしはおかねがなければすべて不可能になり、自分はどんどん小さく惨めになった。周りから聞こえる言葉も、おかねばかりで、この物質世界はおかねがすべてなのだと知った。
アートの中で生きていた私は、まるで自分の個性は出してはいけないような渦に入り込み、それは楽しみのない息苦しい抜け出せない暗いトンネルのよう。心はいつも泣いていた。



そんなとても苦しい長い年月が過ぎた。
わたしはこれまでの社会がつくったこの恐怖のおかねの存在に気づくギフトが与えられた。

毎日おかねの数字ばかり気にしてた。
朝起きておかね、すべての決断はおかね、寝る前はおかねの心配。自由な心で遊べたことはほぼない。

わたしは、いつしか何も楽しくなくなり、その焦りと不安の感情はわたしのすべてを曇らせ、緊張状態の身体は不調になりどん底へ落ちた。

このどん底の衝撃は私を気付かせた。
恐怖を抱いているのは、このわたしの思考。おかねそのものはいままでもこれからもずっとあの雲のような優しくいつでも応援してくれるエネルギーの贈りものなはず。この思考こそ、社会から生まれたおかねだった。

わたしはこの深く根付いた架空のおかねのキャラクターに気付いた。
もし自分の中から消せれば、この暗いトンネルから抜け出して、おかねが本来もつ無限の愛のエネルギーを受け取れる。
この美しい地球で、新しい光の世界で叶えたいと思うことは、すべて可能になると確信した。

そう信じはじめてから、本当の愛のおかねという友達の存在がうれしく、一緒にわたしの個性を輝かせたい!

何か頭にイメージとしてやりたいことが浮かんだ時、おかねのブロックは出てこない。
まずそれをどうやったら実現できるのかすぐに調べだすと、自然とわたしに適した方法が目の前に現れるようになった。

おかねは自然とバランスに沿って、今のわたしに可能なチョイスを与えてくれるため、インスピ―レーションから実現までが早い。
おかねはわたしに実現していく経験と無限のわたしへのステップを穏やかに教え導いてくれる。こんな世界があったんだ。

大きなおかねという恐怖のブロックを抱えて生きてきたこのわたしが、ここまでその思考を解放しながら生きる自由さを感じている。
おかねは人の人生を狭く苦しめるために作られた物質的なものではない。
本当にこのハワイの大きな青空に浮かび流れる自由な雲たちのような無限な存在で、それは大きなエネルギーのかたまりだった。
ただひとつの大きなエネルギーのかたまりで、それを交換しているだけだった。

自分の良い思考を、自分のインスピレーションに従い、そこから生まれた個性というエネルギーは、この地球にとって愛というエネルギーへとつながり、地球は目に見えないどの物質も超えた豊かさのエネルギーというおかねをわたしへくれる。愛の循環。

これは、エネルギーの交換であって、目の前の世界を越えた壮大な豊かさである。
その世界から生きているこの日々は、信じられないほどすべてが叶う確信と無限におかねが用意されているという感覚しかないので恐怖がなくなる。過去の恐怖の余韻がでてきたら、それはすぐに感知できる。

おかねのブロックの壁はとても高い。
それはぜんぶ自分で長い年月かけて建てた、自分を閉じ込める壁である。
おかねという架空のキャラクターが住み着いている人のブロックが少しでもなくなってほしい。
その壁は建てる必要がなく、それを壊せるのはあなただけだから。


その輝く個性がこの優しい地球という母のもとで自由に表現される世界が広がり続けますように。



 

Fly to Love,

From Free Mind宝石ブルー