隣人のトラブル
隣人のトラブル。
隣人トラブルではありません。
本来ならば、母が帰宅して共に過ごしているはずだった昨夜20時過ぎ。
ご年配の女性の「助けて〜」という叫び声を聞き、慌てて外に出た。
確かに最近、隣人のドスの効いた怒声を頻繁に聞く様になったという認識があった為、
恐らくはいつもの母と息子の喧嘩がエスカレートしての事だろうと、隣の玄関を覗いてみた。
するとそこには、93歳になるというお母様が裸足で座り込んでおり、「大丈夫?」と声を掛けた事から始まった。
自分を見るなり、物凄い力でしがみ付いて来たお母様に、事情を聞こうとしたら、
家の中から強面の息子さんが出て来た。
「ごめんね。うるさかったでしょ?」
二人の温度差に直ぐに気が付き、正気の沙汰ではないお母様に引っ張られながら話を聞く事に。
「母は認知症でね」と語る息子さんと、
「私は嘘なんかつかないわよ!」と叫ぶお母様。
騒ぎは収まりそうも無く、110番をする。
お巡りさんが来るまで、息子さんに事情を聞きながらお母様を部屋に避難させる。
恐怖の余り、内側から鍵とチェーンで施錠をされてしまう。
鍵も持たずに家を出たので、かなり慌てる。
10分程して二名のお巡りさんが到着。
一時間弱の事情聴取が行われた。
一先ずお母様は警察署で一泊する事に。
「晩御飯はまだ」と仰っていたので、昆布のおにぎりとお茶をお渡しした。
朝食用に買っておいてよかった‥。
スパムおにぎりとかじゃなかったのは最早奇跡だったが笑
暫くして息子さんが謝罪に訪れる。
事態が収束したのは22時半。
マンションの通路での出来事だった事もあり、通りには複数の人たちの姿も。
野次馬というよりは、助けに行こうか?的な、
渦中に居る自分からしたら、頼もしい存在でもあった。
自らも似た様な経験をしているので、
双方の言い分も気持ちも分かる。
ただ、あの怖がり方は恐らく「認知症」とは無関係で、
「殺される」と連呼をしていた辺りから、ご本人が訴えていた「間接的な暴力」は事実なんだろうなと。
胸ぐらを掴まれたり、歩行器を蹴飛ばしたり‥
確かに物音は近年酷くなりつつあったし。
また、息子さんはかなりの酒乱らしく、
情け無い話だが、マンションには彼が放置した酒瓶や空缶がポイ捨てされている事も多い。
総じてお巡りさんの判断は正解だったと思う。
何とも複雑な心境で迎えた今日。
本来ならば、母と来るはずだった病院に今一人で来ている。
当人では無いのに代理受診をするのは、仕方ないことだがこれまた複雑である。
FREE-LY/CONCEPT
誠/WITH
