小学生の頃、公害について勉強する授業ありましたよね。
自分が小学生で、水俣病や新潟水俣病について勉強した時に、なんでドラマや映画にならないんだろう…。ってくらい衝撃的な社会問題だったんです。
多分、当時は裁判がまだ続いていた現在進行形の社会問題だったんでしょう。だから、報道以外ではなかなか取り沙汰されなかったのかな?
今もまだ終わりではないと思います。
そんな時、映画MINAMATAを観る機会がありました。
ジョニーデップ製作・主演だし、加瀬亮君も出てるしーみたいな軽い気持ちで見たんですが、見終わった後に何とも言えない気持ちになりました。
この事件は、熊本県の水俣市にあるチッソ工場(本社は、東京)が発端でした。
この工場からメチル水銀含む化合物が工場排水として海に排出され、それを食べた魚、あるいは貝を住民が食べてしまい、住民に深刻な健康被害をもたらしました。
しかも、すぐに非を認めなかったがために排水は流されたまま被害はどんどん拡大していきました。
この公害、大企業vs住民の戦いというだけでなく、実際は住民vs住民という構図もうんでしまったのです。
チッソに勤める住民もいれば、山の方に住む農業をしている住民、もちろんこの街に住む主たる産業である漁業で生計を立てる住民。
それぞれの立場から行動したため、分断をうんでしまいました。ーこれは、映画でも描かれています。
この事件から、未来を生きる私たちは学ばなくてはいけないなと。
福島の原発の汚染水処理問題をはじめとする環境問題にも通じるし、人間同士の対話や会話にも大切な教訓があるな、と。
相手の立場になって考えるー。簡単そうに見えて、みんなできていないから現代社会でも対立がうまれるんだな、と。
自分以外の人の気持ちを大切にする。もう一度考えたいです。
映画MINAMATA、ぜひ見てみて!!