事件の始まりは、
昨日のお昼でした。


「ナースさんから呼び出しの伝言を受け取ってきましたよ(^^)」

と、彼女のところに明るい先生の声が聞こえました。

すると、
突然、彼女が、

「もう私、ワガママな患者と思われてもいいと思って、文句も言わせてもらったし、だからってそれを気にしないように…とも思ってきたけど、ナースさんたちにただ不満を言ってるだけの患者って扱われるのも、もう限界なんです!!」


と叫びだしたんです。


散歩に出ようと、
靴下を履いていた私、
思わず手を止めて彼女の話に聞き入ります。


現在の病状への不安が、
一人抱え込んでいる間に、きっととてつもない大きな不安になり、
過去の入院生活で残ったトラウマや苦痛が加えられている、
というような話をして、


「自分ではどうにもならなくなって、
昨日は眠れず、
そして涙が止まらず、
呼吸も動悸もする、
だから、先生に聞いてもらいたいと思った」


と言いました。


そして、
「私は、入院して、過呼吸で、パニック障害にまでなってしまいました」
と、彼女は言いました。


先生は
「パニック障害でもないし、過呼吸でもないですよ」

この先生が患者さんの心と話すのを聞くのは、
実はこれが初めてではありません。

患者さんの痛みをよく聞いて、
受け止められる、
若いけどとてもすてきな女医さんです。


20分くらい、
同じ話を延々と聞いた私は、
ようやく部屋を出ました。


外に出て、
しばらく考えます。

私は、
病気だけど、
治療で入院しています。

「よくなります!」
「治しましょう!」

と、先生に言われて、
治療しています。

少しでも良くなって、
そして明るく退院を迎えるんだ、
って思っています。


もし、
自分の病状が良くなくて、
治療方法もうまく見つからず、
これから先のことが不安に溢れているとしたら・・・

目の前に、
希望を持って治療している存在は、
どんな風に映るんだろう。

むしろ、
彼女に対して思いやりが欠けていたのは、
私の方だったのかもしれない、

そんな気持ちになりました。

この悶々とした気持ち、
全く別の糸口から解決の道を見つけることになります。

でもそれは、まだ後のこと。


その前に、第二の事件が起こったのです。


第3章につづくφ(..)
最近、
アクセスも減っているので、
小説風でお楽しみください(⌒‐⌒)


10日くらい同室の女性がいます。

カーテンを閉め切り、
挨拶もほとんどしない、
ナースさんにも心を開かない人。


彼女は、
誰に対しても
「ありがとう」
という言葉を使わない。

はっきり言って、私、
そういう人はキライです。大人だから言わないし、見せないけど。

4日くらいして、
彼女が動けるようになってきた頃、
カーテン越しにしきりに

「はぁ~…あついなぁ~…あー…あつい」

って声が小さく聞こえました。

10分くらいして、
窓を開けました。

カーテン越しに、
「窓を開けたので、寒かったら言ってくださいね(^^)」

と、声をかけました。


「あー、別に勝手に開けてくれていいです」

カーテン越しに返ってくる冷たい言葉。


私、
気を使って窓を開けて、
気を使って声をかけたんですけど(-_-;)


それから約1週間。

やっぱりカーテンを閉めきったままの、
彼女の空間。
時々聞こえる、
わざと??みたいな大きなため息。


気にしないようにしてるけど、
本当は苦痛。

家族とだって、
こんなに長い時間いないよ。

周りにいる人たちにも、
少しでいいから心を開いて、
思いやりの気持ちを持ってくれたらいいのに。


元気にしてるけど、
私だってこれでも患者だし。

健康なら入院なんてしてないんだからっ!
前向きに明るくがんばってるからって、
いつでも心が晴れてる訳じゃないんだからっ!




・・・と、
思っていました。



でも、
昨日、
事件が起こったんです。


第2章へつづくφ(..)
VACATION-P1000164.JPG

今日のお散歩で、
マニキュアを塗りました。

長年悩まされている主婦湿疹のせいで、
除光液が使えなかったり、
家事で爪がすぐ折れてしまうので、
マニキュアなんて塗るのは何年ぶりだろう…。


のびた爪が嬉しい。
少しオシャレして、
幸せな気分になりました♪

from.