【NQNニューヨーク=荒木朋】7月31日の米株式相場は3日ぶりに大幅反落。ダウ工業株30種平均は前日比205ドル67セント安の1万1378ドル2セント、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4.17ポイント安の2325.55で終えた。経済指標の下振れなどが嫌気され売りが優勢となった。
早朝発表の4―6月期の米実質国内総生産(GDP)速報値は前期比年率1.9%増となったが、市場予想(2.3%増)に届かなかった。週間の新規失業保険申請件数が前週比4万4000件多い44万8000件と、市場予想を大きく上回った。米景気の先行き不透明感が意識され売りが広がった。
午前中ごろに発表された7月のシカゴ購買部協会景気指数(シカゴPMI)が50.8と前月から上昇。市場予想も上回ったことが好感され、ダウ平均は急速に下げ渋る場面もあった。
ただ午後、グリーンスパン前米連邦準備理事会(FRB)議長が米CNBCとのインタビューで、「米経済は後退局面の瀬戸際」「住宅市場は底入れには程遠い」などと述べたと伝わると、取引終了にかけて株価は下げ幅を広げた。ダウ平均は前日までの続伸で4%上げていたため利益確定売りが出やすかった面もある。
S&P500種株価指数は16.88ポイント安の1267.38で終えた。業種別S&P500種株価指数(全十業種)は「エネルギー」「一般産業」など九業種が下げた。「ヘルスケア」のみ上昇。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約14億5000万株(速報値)、ナスダック市場は約23億9000万株(同)だった。
4―6月期決算で一株利益が予想以下だったエクソンモービルは、原油相場の下落も嫌気され5%近く下落。シェブロンも売られた。ボーイングが過去1年(52週)安値を更新。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズが発行体格付けを引き下げたゼネラル・モーターズ(GM)は3%弱下げた。グリーンスパン前FRB議長が「国有化されるべきだ」と述べた連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)と連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)は6%前後下げた。(