言葉のダイエットの極意(1)~省く言葉~ | 毎日を楽しくハッピーに!池崎晴美のハッピー・トーク♪

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いまや女性だけでなく男性もダイエットに励む時代ですが、今回のテーマは同じダイエットでも「言葉のダイエット」です。
 
人にはそれぞれ話し方に癖があり、気づかないうちに余計な肉がついているものです。
 
この機会にコミュニケーションの妨げとなる、余分な言葉を思い切って取り除きましょう!
 

言葉のダイエットも、体のダイエットと同じように、まずは自己チェックから始めます。
 
人前で話す時だけでなく、日常会話や電話でのやりとりを思い返してみてください。
 

あなたは、こんな言葉を使っていませんか?
 
話の初めに「あれどうなった」、会話の中で「これがいい」など、いわゆる「あれ、これ」などの指示言語の連発です。
 
「あれ、これ」がいったい何を指しているのか、分かっているのは本人だけです。
 
なのに、周りの人や部下が理解してくれないと腹を立てたり、ストレスをためていませんか?
 
このような「あれ、これ、それ」は指示代名詞といいます。
指示代名詞とは、事物、場所、方角などを指し示すのに使う言葉です。
 
この指示代名詞は、話し手、聞き手の双方に見えている物、理解している事を指す場合に使います。
 

仕事を抱え、日々忙しくしている社内で上司が使えば、周りの部下はいったい何のことなのかと考えます。
 
きちんと伝えれば、いちいち何を指しているのか、部下が思いを巡らす時間は必要ありません。
 
誤解を招くこともなく、的確に伝わります。
 
もしあなたが日頃「あれこれ会話」をしていると感じたなら、常に伝えたい事を言葉にする習慣を身につけてください。
 
「あれ」と言う前に、「あれは何」と自分に問いかけてから言葉にするのです。
 

また、周りにあれこれ会話をする人がいて、今までは聞き手であるあなたが何のことかを瞬時に汲み取っていたとしても、みんなが理解できるとは限りません。
 
使っている本人は案外気づいていないことも多いのです。
 
ぜひ「あれは何のことですか」と優しく聞いてあげてください。
 

意味は違いますが、「あれですね」を頻繁に使う人がいます。
 
これはまったく意味のない言葉、口癖です。
 
以前に紹介した、「あの」「えっと」も本人が気づいていない口癖です。
 
使いだすと一度や二度でなく、ほんの3、4分の会話でも10~20回と登場します。
 
実はこの言葉、相手に不安感を与え、落ち着きのない話し方になる一因なのです。
 
「あの、えっと」に変わる言葉はありませんので、この言葉は「間」に変えるようにしてください。
 
間が生まれると一転して落ち着きのある聞きやすい話し方に変わりますよ。
 

言葉のダイエットは、日頃自分が使っている言葉の確認から始めることをお勧めします。
 
そのためには録音が一番です。
スマホの録音機能を使ってみると簡単でいいですね。
 
一気にスリムになり見違えるでしょう。
 
今回は言葉のダイエットとして省く言葉を紹介しました。
次回は言い換える言葉を紹介しますので、楽しみにしていてくださいね。