今日は高校入試ネタです。
西暦にちなんだ問題を考えてみました。
昨年(2023年)は、2023が7×17×17で、17の平方が隠れている数字だったんですが・・・
こちらが狙っていたような問題は大阪では出題されなかったようです。
2024
一見、くせのない数字のように見えますが・・・
素因数分解してみると・・・
2×2×2×11×23=2024
ということで、11と23という素数が含まれています。
さらには、2の3乗ということで平方根関係の問題は出題しにくい数字と考えます。
ではどんな問題が考えられるのか?
【第1問】
連続する16個の自然数の和が2024になるとき、最大の自然数と最小の自然数を求めなさい。
いきなり計算ハードルの高い問題ですが・・・
<考え方>
最小の自然数をnとすると、連続する16個の自然数は、n,n+1,n+2,n+3,n+4,n+5,n+6,n+7,n+8,n+9,n+10,n+11,n+12,n+13,n+14,n+15と表せる。
その和は16n+120=2024
16n=1904
n=119
よって、最小数は119で最大数は134
【第2問】
自然数「A」と自然数「B」がある。この2数は、十の位の数が同じで、それぞれの一の位の数の和は10になる。また、この2数の積は2024になるという。自然数「A」と自然数「B」をそれぞれ求めなさい。ただし、「A」<「B」とする。
<考え方>
この問題、知っている人にとっては、他愛もない問題です。
10の位の数字が同じで、1の位の数の和が10になる時、例えば、「A」を10a+b、「B」を10a+cとすると、(10a+b)(10a+c)=2024となる。
これを展開すると100a^2+10a(b+c)+bc=2024
ここで、b+c=10という条件が加わるので上記の式に代入する。
100a^2+10a×10+bc=2024
100a(a+1)+bc=2024
という等式を得られる。
この式の意味することは、
十の位の数とその数より1大きい数をかけて100倍し、一の位どうしを掛けた数を足せば2024になる、ということ。
例えば、35×35はこの問題の条件にある数字になる。
先ほどの解説の通りに計算をすると、
まず十の位の数と、その数より1大きい数を掛けて100倍すると、3×4×100=1200となる。
さらに一の位どうしを掛けると5×5=25
これを足すと1200+25=1225となる。
つまり、下2桁は一の位同士の掛け算の答えになる。
○×◇=24
さらに
○+◇=10
という条件を満たしている数字の組み合わせは4と6
そして上2桁は連続する2つの数の積
△×☆=20
さらにこの2数は連続する数
という条件を満たす数字の組み合わせは4と5
以上より「A」「B」はそれぞれ44と46であることがわかる。