本日の話題は
「校長先生!その話、生徒は聞いてませんよ!」
です。
本日7月20日は1学期終業式でした。
私が教室に到着したころには、既に受講生数人が自習していました。
私の姿を見て思い出したかのように、
「先生、はい、通知表」
と言ってもらいたてホヤホヤの通知表を見せてくれました。
私が担当する塾の近隣中学校の通知表は3学期終了時点で先生のコメントが記載される仕様になっているようで、1学期が終了しても先生からのコメントがなにも記載されていませんでした。
そこで今日の終業式で校長先生(学校長)が何を話ししていたのかを塾の受講生の何人かに尋ねました。
すると考え始めました。
10秒くらい待ったでしょうか。
「忘れた。」
一言でしゅ~りょ~。
もう一人、同じ中学校に通う受講生にも尋ねました。
同じように数秒考えて
「なんか夏休みに復習しろ、みたいなこと言ってた。」
先ほどの生徒に比べればだいぶマシか。
私も例に漏れず、校長の話など覚えてもいなかった。
節目節目の校長の話をなぜ覚えていないのだろうか?
その話の前に、対比で申し訳ないが、熊本市長の成人式の祝辞を挙げたいと思う。
成人式の祝辞で歌を披露して話題を集めていますが、市長の考えは、
何かやりたいと思ったときに何もできず、『あのとき、やっておけばよかった』と後悔するよりも『まずは現実にやってみよう!』とチャレンジする大人になってほしい。そんな思いから、私自身がまず、やってみることにしました。それが歌という表現に含まれています。例年、式辞の後に歌っています。
とのこと。
これを心待ちしている新成人がたくさんいるそうな。
「成人式はかくあるべし」
というよりも、今の時代は
「如何にして人に自分の思いや考えを伝えるか」
が重要な世の中になりつつある。
熊本市長はいち早くこのことを実践している人なんだろうなぁ、と私は勝手に思っている。
さて先の校長の話に戻るが、終業式、あるいは卒業式で「決まりだから式辞(祝辞)を述べる」時代は当の昔に終焉を迎えていたのではないだろうか?
昨今の教育で文科省が掲げる「思考力・判断力・表現力」を教育現場に定着させるには、まず校長さん、あんたこそが変わらんといかんのじゃないのか?
子どもは大人を見て育つ。
家庭の食卓で子どもが校長の話を話題にあげる日が来るのだろうか?
「うちは話題に上るで!」
というお宅はよほどお子さんがしっかりしておられるのか、もしくは校長のプレゼン能力が素晴らしいのかのどちらかだろう。