阿武町の4630万円事件

ビックリするような結果になっていますが、ここまでに至った経緯を私が勝手に推測しました。

 

これは公表されている出納記録を見ながら考えたことです。

ではご覧ください。

 

4/8

 4630万円振り込まれる。

 同日、役場の担当者が被疑者宅を訪問する。

 ご送金した旨を被疑者が聞き「1時間」を要求する。

 

この1時間で風呂に入ったり、一生懸命ネットを調べたりとマスコミは仮説を立てておられますが、私の仮説はこうです。

実は金額を見せられた時にすぐさまネットカジノで大勝負してそのあと返せばいいや、と被疑者は思いついた。

それで風呂に入る時間として1時間要求したが、風呂には入らず、すぐにネットカジノへデビット決済で入金し勝負した。

残念ながら5000ドルは消えてしまった。

「やべぇ、60万円が消えた・・・どうしよう・・・」

被疑者はそう考えながらとりあえず風呂に入った。

そして身支度をし口座のある支店へ役場の担当者と一緒に向かった。

 

その車中で被疑者は必死に消えた60万円をどうしようか考えながらいろんな方面に連絡をしていた。

幸い10万円の給付金が支給されていたので不足分は約50万円。

なんとかならんかなぁ・・・と思案しながらの車中であった。

しかし50万円なんて金額すぐにどうにかなるものではなかった。

 

そうこう思案しているうちに支店に到着。

とりあえず車から降りて銀行へ入ろうとしたが、このまま口座から返金する手続きをとれば50万ほど足りないことがばれてしまう。

どうしようか・・・

考えた挙句に飛び出した言葉が

「今日は手続しない」

だったのだ。

役場の担当者が

「かたくなに拒否し続けた」

と言っていたことからも恐らく返せない状況になっていたのだと推測する。

その後、銀行は閉店。

その日の手続きができず、役場の担当者が家まで送ると申し出たが、被疑者は途中で降ろせと言った理由は、帰り道に金の都合をつけるために「どうする?アイフル~」などの金融機関へ行ってお金を借りようとしたのではないか?と考える。

しかし他の道もないのか必死に模索する。

模索していたので4/9の1日は何もしなかった、というよりはできなかったのかもしれない。

 

4/10

最終的に行き着いた結論が

「大勝負しなければ勝てるかも・・・」

で、もう5000ドルデビット決済で勝負して取り戻してやろうと考えた。

しかし泥沼にハマるだけで消えた5000ドルを取り戻すどころか1万ドルの負けになってしまった。

「これはやばいぞ」

そう思ったんかもしれない。

せめてさっき消えてしまった5000ドルだけでも取り戻さなければ・・・。

それでもう1回デビット決済で5000ドル入金する。

しかし結果は好転せず合計で15000ドル(約200万円)が消えた。

 

彼は口座の残高を確認した。

当初4640万円あったのだが、現在の残高は4436万円。

「えっ?200万円消えた?」

しばらく被疑者は考えた挙句、

「よし赤黒で一発逆転じゃ!」

それでA社に1万ドル入金する。

そしてルーレットで赤黒一発勝負に出る。

アメリカン方式かヨーロピアン方式かはわかりかねるが、彼は「黒に1万ドル」かけた。

玉は無情にも「赤の21」にとまったのであった。

(※この部分は完全にフィクションです。)

 

さてこの被疑者、改めて口座残高を見る。

4310万円

「ど・ど・ど~しよ~・・・」

ちょっとここで現実に戻ってくる。

320万円が消えたのだ。

給料の安い会社の年収だ。

ひょっとするとこの被疑者の年収がこのくらいだったのかもしれない。

1年間飲まず食わずで働いて返さないといけない。

1年分のお金を前借できるだろうか?

そんなことも考えたかもしれない。

 

4/11

昨日までは日が悪かっただけだ。

今日は勝てるかもしれない。

そう思って被疑者はデビット決済で5000ドルを入金する。

しかし消えてしまった。

同じようにもう5000ドルをデビット決済で入金したがあえなく撃沈。

今日も1万ドル負けてしまった。

これを取り戻すにはもうルーレットしかない。

「よし!ルーレットで取り戻すぞ!」

被疑者はルーレットの必勝法みたいなものをネットで検索してそれを試したのかもしれない。

A社に1万ドル入金。

最初は赤黒にかけて勝負したがやはり1万ドルが消えてしまった。

「このままでは一向に消えた分を回収できない。」

そう思った被疑者は、6倍になるかけ方や18倍になるかけ方で勝負に出た。

最終的にはストレートアップ(36倍:数字1点掛け)をやったのかもしれない。

だがすべて消えてしまった。

残高を確認する。

3386万円

「えっ?1200万円!?まじか・・・」

もう被疑者にしてみれば国家予算並みの金額に見えてきた。

「このままでは絶対に返せない。」

もっと大勝負ができるサイトへ・・・

 

4/12

もっと高額勝負ができるL社へ300万円入金する。

バカラのようなカードゲームで高額勝負でもしたのでしょうか?

結果が伴わず300万円が消えた。

仕方なく別のM社へ今度は400万円を入金して一世一代の大勝負をしてみたが、結果は同じであえなく400万円は消えてしまった。

 

4/13以降

前日12日の大勝負でどうもならなかったので被疑者はまたA社に1万ドル入金してルーレットで取り戻そうとした。

当然ながらストレートアップ(36倍:数字1点掛け)で一発逆転を狙って掛けたがそう簡単に当たるわけがない。

1日に3~4回勝負するもすべてハズレ。

 

4/18

A社に6回目の1万ドル入金をしようとしたら

「残金が足りません」

というメッセージが出て我に戻る。

「4630万円・・・全部消えた・・・」

そう思ったのか、それとも

「くそ~!全然勝てんかった!」

だったのか、それは本人のみぞ知ること。

 

こうしてすべてを使いつくした被疑者はなすすべなく、自宅の前で呆然としていたところへ役場の担当者が現れて例の一言

「金はすべて動かした。もう元に戻せない。罪は償う。」

だった。

 

以上が私の推測だ。

まぁこれから警察の取り調べで明らかになるんだけどね。

あっ!これだけはマスコミの方々と私も同じ意見。

それは・・・

「1時間くれ」

と言った時に町長へ連絡して専決事項として口座凍結をすべきだった

ということです。

性善説で仕事をすることが悪いことではないが、相手に自由にできる隙を与えてしまったことが今回の事件の発端ではないかと思うわけで・・・。

 

皆さんならこういう場合どうします?

私は・・・

一瞬はこの被疑者と同じようにこの金を使って競馬で掛けてもうけた分で返そうと思うかもしれないけど、お金を動かした時点ですべて犯罪だと知ったときには、残念ながら返金するのが得策と考えました。

ただ気になることが一個あって「組戻しの手数料」はだれが払うんでしょうかね?