小説★SIRIUSU★⑥ | ☆永遠★

☆永遠★

祈りに変えて…


☆祈り★-ファイル0242.jpg


夜になると、あの泉に
居ることが多くなった

姉は規則正しい人で
夜は元々…弱い

双子でも全く逆だった



この湖の漂う匂い

水に映る星を
幾つか眺めながら


母、会いたい

母、
会いたい…と

姉の心の叫びのようで
頭から離れなかった


“会いたい…”

そう思うような人…
今まで居なかった



どの星か、わからないけど

小さな人が

“お母さん”って呼んでる

母のことかな…?
子供って人かな…?

あっ!!かつがれてる(・_・;)

小さいから軽いんだ♪


顔が七変化に変わって
面白いな…(*^o^*)p

(`皿´#)(TT_TT)(*≧ω≦)
( ̄・・ ̄)(* ̄・ ̄*)

知らず知らずに
顔真似をしていた( ̄∀ ̄)!

子供って面白くて
可愛いなぁ~キラキラ


もっともっと小さな子目
アレが、赤ちゃんかな…!?

小さいなぁキラキラ

何の樹に生るのかな…

お母さんに、くっ付いて
あったかそうな
柔らかそうな…

私のお母さんも
あんな人かな…

こんな感じの人かな…

お母さん…

その響きが懐かしかった



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フッと…

寂しいような
子供の無邪気な笑顔が
可愛い過ぎて

眩しすぎて…


こみ上げて来る
虚しさが…
異様に胸が詰まる

お母さん…

ママ…



“羨ましい”

自分が味わったことのない
母の胸に抱っこ…


“甘えてみたい”

あの優しそうな胸に
包み込まれる感触を

羊水の中で揺られていた
ゆりかごのように…


刹那に耽る
母を思ふ静夜



身を2つに分裂

人は母の中から
生まれ来る(出産)ことを

知ったのは
その後だった…



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何度も何度も

心の中で
呼んでみた


見たこともない

母を…


“家族”




続く…