小説★SIRIUSU☆④ | ☆永遠★

☆永遠★

祈りに変えて…



姉はあの日以来
あまり笑顔を見せなくなった
私は何も聞けなかった

時々 私はひとりで
あの泉に足を運んだ

胸が占め付けられるような
痛みを感じるものの

忘れかけた何かを
取り戻せる気がした

いや…

父や母と言う
暖かい響きに

遭ってみたかったのかもしれない


弟の海の所へ行き
姉の様子が あの日以来
変だと話した


弟は…

大姉は“心”を
取り戻しているのかもしれない
このケースが割れてないかい?と
胸のガラスの結晶に
手を宛てて言った



☆祈り★-mst13-259-16330-87e605b125o.jpg


海!

あの泉に行くと
ドンドンガラスケースに
傷が入るの

でも姉さんは
あの日からガラスケースが
無くなってるみたい


海は「それはヤバいなぁ…」

急いで「ガラスケースを
注文して来るよパー
僕の心のケースも

ホラッ!サクラなんだ」と

心からガラスケースを
取り外した


「サクラ?って綺麗な気の?」

「そのサクラは大きな気の樹
僕の言うサクラはウソ…
つまり偽造もののことを

“サクラ”と言うんだ

本物に似た別のもの!!

同じ言い回しの
言の葉には共通する意味が
必ず込められているんだ」


「ふぅ~~ん」と納得したような
してないような…
空(から)返事を私はした

「今の返事は
空(から)空(そら)だよ(笑)」

あっΣ( ̄□ ̄;)鋭い!


「月姉!!
頼みがあるんだm(_ _)m」

「なっ、何よ?改まって…
海にはビックリさせられる事
ばかり…
ビックリ!!って覚えちゃった」


「もうすぐ、この国の時代が変わる

僕は後に 我が父を
殺すことになるんだ

その前に…


右目の犬目
左目の猫目
鼻となる山岳(獄)

おおかみ座(狐)の国へ
大姉さんと僕の

“わだかまり”を

修正しにタイムスリップしたい

僕は運命と言われる
宿命のまま…

人形のように
生きたくないんだ!」


大事な大事な

“凄いもの”を

やろう!!と言ってる

肌で頭で

†心†で

感じ取ったのだった


弟、海の“本気”は
全身全霊の輝く


石(いし)は固かった...



☆祈り★-ファイル0114.jpg


そのおおかみ座(狐)とは

サクラ(偽造)の国だった


大神…