2009/03/30 | 金融経済の鉄人のブログ

2009/03/30

昨年末から今年の初めにかけて、

融資の借り換えに応じてもらえなかったり、

融資を引き上げられたりした企業が相次いだ。

しかも、これまでは銀行の方から頭を下げて融資を申し出ていたような、つぶれる恐れのない優良大企業が大半だった。


大手行が態度をガラリと変えた理由はただ一つ。

銀行に課せられている自己資本比率規制をクリアできるか微妙な状況だったからだ。

自己資本比率は、自己資本をリスクアセットで割って求められ、

国際業務を行う銀行は8%が必須。

三菱UFJやみずほフィナンシャルのように、米国でFHSという金融持ち株会社の認可を取っている銀行は、10%の維持が求められている。


世界的な金融危機に端を発した株価の急落や、

不良債権の増加などによって分子の自己資本は大幅に目減り、

昨年10月には、瞬間風速的に8%割れする大手行もあった模様。

決算期末に向け、そうした事態だけは回避したかった大手行は、

分母であるリスクアセット、つまりその大部分を占める貸し出しを絞らざるをえなかったのだ。