国際資金フローの拡大と収縮
金融危機の原因は何か??
通常の答えは、サブプライムローン問題によって、世界の金融機関が大規模な損失を負ってしまったことだと思う。
もちろんその答えは間違いではないけれど、事前に起きていたある変化に注目する必要があると思う。
それは、国際資金フローの収縮。
一般論では、金融危機を受けて国際資金フローが収縮しているとの解釈の方が主流であるけれど、
その逆の因果関係で、つまり国際資金フローが収縮したことで、金融危機が起きたという可能性もある。
主要の産油国による海外金融資産への投資が、昨年前半くらいから減少し始めていた模様である。
その海外投資と関連性が強いと考えられる、産油国による欧米などの主要銀行への預金類の預け入れが、
2007年第2四半期を境に鈍り始めていた。サブプライム問題が顕在化した昨年夏より、やや早いタイミングと言える。
欧米などの主要金融機関は、今まで流入していたオイルマネーにレバレッジを効かせて、その膨らんだ資金を様々な金融資産に投資してきた。
しかし、オイルマネーが細り、金融機関はレバレッジをかける体力を奪われてしまった。
当面は、国際資金フローの収縮を、為替介入という公的資金の流れなどで、どの程度和らげられるかが注目だとう思う。
金融危機の背景にある国際資金フローの変化から、もはや目が離せない。