便利と危険は紙一重
“火” は人間の生活を
とてもとても便利にする。
暗いところでは照明に、
寒いときには暖炉に、
なにかを作る際には加熱で。
人間が “火”を使い始めたのは
約100万年前といわれる。
山火事のあと
「食べものに火を通す」という
美味しさを知ったのだとか。
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うまく利用すれば
生活を便利で快適にしてくれるもの
たくさんあります。
乗り物すべてそうですし、
通信手段も、調理器具も、
小さなネジとか延長コードとか
ヘアスプレー缶とかさ。
便利で快適にしてくれるものほど
誤ると危険だったりする。
『 伝える 』
発言というものも。
言葉は便利ゆえ。
正論だからって
大声で喚き過ぎると
いくら正論であっても
うるさくて皆が去っていくし、
本音だからって
相手の状況も見ずに
しつこく言い過ぎたら
せっかくの場がおじゃんだし、
言いっぱなしで
現場を放置してたら
信頼を失って
すべてが損なわれたり、
まるで、火のごとし。
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火は
はじめは小さな炎でも
燃やしっぱなしにしていると
大火事になって
広い範囲を燃やし尽くす。
人の発言も
はじめは小さなひと言でも
燃やし続けていると
やがて大きく広がっていく。
誰かを思い出すとき ──
大きな気の利いた話を
教えてくれたわけでもないけど、
会うたびに
小さな笑い話とかお礼とか
金言をくれてた人のこと、
いつのまにか好きになってるもんね。
反対に
情報を教えてくれたりしても、
会うたびに
生意気な口きいてきた人とか
なにかと文句が多めの人のこと、
やっぱり嫌いになってるもんね。
ずっと大切にしたいと思われるか、
2度と会いたくないと思われるか、
そのくらい
「物の言い方」って影響力が明らか。
火は、的確に使えば、便利。
誤ると、やけどか、火事か。
言葉も、きっと。
今年は、大人な火性・丙午めぐり。
言い方が合う合わないの距離は
自然にはっきり分かれるとき。

