老子の教え

第78章


原文
本
天下莫柔弱於水。
而攻堅強者、莫之能勝。
以其無以易之。
弱之勝強、柔之勝剛、
天下莫不知、莫能行。
是以聖人云、受國之垢、
是謂社稷主、受國不祥、
是謂天下王。正言若反。



 




朱音語訳
メモ

この世で水よりも
柔らかくて弱々しいものはない。

とはいえ
堅く手強いものを打ち砕くのに
水よりも有能で勝るものはない。


そんな水の性質を
変えるほどのものが
他にはありませんからね。



弱きは強きに勝ち、
柔よく剛を制すということを
みんな知ってはいるのに
いざ実行するのは難しいようだ。



だから道理を知る聖人は言う

「国家の屈辱を受ける者、
その者が社稷の主(国の守り主)であり
国家の不祥を受ける者、
その者が天下の王である」

と。



正言(せいげん)は
反(はん)するがごとし!

( 本当の正しいアドバイスとは
一般常識とは反対ぽくなる。 )




※ 【社稷】 しゃしょく
古代中国で天子や諸侯が祭った
土地の神(社)と五穀の神(稷)


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追伸
ひらめき電球

43章でも似た内容があり
最終章まであとわずかの
このタイミングで
「弱の強に勝ち 柔の剛に勝つ」
「正言は反するがごとし」ひらめき電球


常識どーのこーのって
頭が固すぎるから人は悩むのよ。

解決したけりゃ解決したい人が
解決すべき時に解決するために
知恵と体を使い出すものだから。


「力」と名付くものを
多く握れば幸運ってわけでもないし
「力」と名付くものを
少しでも失えば不運ってわけでもない。



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✍️日記

老子をたどり始めてから
現実生活も同時に
解読するための出来事が起こって

「とらえ方がわからん びえーんえーん

となるたび
ちょうど老子の順番通りに
答えが待ってくれてて、都度、驚く!

だから訳せない日は
まったく解読できなくて
わかる日は一気に腑に落ちる。


この章も個人的には
ふわふわとした雲が
きんと氷結していくみたいな、
「喝」と「愛」と「律」を
奮い立たせてくれる励みがあったキラキラ










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