自分が見えている世界のカラーと
他の人が見えている世界のカラーは
必ずしも同じだとは限らない。
わたしの娘は
すべての「文字」から色を感じるらしく、
例えば「あ」という字からは赤を感じるそう。
「一」は白だけど「人」の字と並ぶと
ベージュ(肌色) に変わるのだとか。
「ようこそ」と書かれた看板を見たとき
実際に書かれている字の色と
感じる色が違っている事はよくあるらしく、
一緒に同じ何か景色を見ていても
わたしに見えている感覚と
彼女に見えている感覚は
必ずしも同じではなかったりする。
✴︎この知覚は「共感覚」といいます。
(本来の感覚+他の感覚も自動的に生じる)
自分が当たり前のように使う感覚機能も
実は、他の人は
あまり働かせていない機能かも知れない。
ひとの考え方はそれぞれ違う
とは、よく言われますけど、
住まいや家族構成、職種といった
境遇的な理由だけではなく、
そもそも脳の感覚機能の中で
発達している部分が違っていて
物事に対する見え方・聞こえ方・感じ方が
全員まったく同じではなかったりする。
自分には見えていても
他人は見えていないことや
他人には見えていても
自分は見えていないこともある。
そう考えると、
安易に他人を批判できるものではないし
誰かと「共感」できることは
奇跡のような貴重なご縁だなと思います。