例えば1人の
芸能人でもアスリートでも
個人の事情で引退と復帰を
度々くり返していたら
一般世間は段々と冷ややかに
見るようになってくると思います。

でも、引退を表明したのちに
きっぱりと第二の人生に専念していたら
一般世間はその人をより美化します。


山口百恵さんはマイクを置いたあと
潔くご家庭に入られているからこそ
一般世間はその意志の固さに
美しさを感じ、より美化するでしょう。


安易には戻らないからこそ
伝わってくる決心に「美学」を見出します。



もう戻らない、戻れないそれは
決して嘆かわしいこととは限りません。

死んだり生きたりが
簡単に調整出来るのだとしたら
命に儚さを感じないでしょう。
戻らないからこそ恋しさを感じられる。



今でいえば
「コロナ前には戻らない」
と耳にする場面があるかも知れません。

戻らないからこそ
ひとは潔く決心する。

いまをスタート地点にして
前に進むしかないと覚悟を決められる。


過去を嘆いたところで
未来に進むしかないですし。


形あるものが壊れて
嘆いているのだとしたら、
形あるものは壊れることを
忘れてしまっているからです。

根本的なことを忘れて
勘違いしているからです。