肉体の好転反応


好転反応とは
治療や施術、服薬によって
身体が正常に回復する最中で、
一時的に不調の症状が現れたのち
速やかに治癒に向かうことを指して
この言葉が使われる。


あん摩ではもみ返し、
鍼灸や漢方では瞑眩(めんげん)と呼ばれる。 

慢性的に疲労していた筋肉がほぐれて
たまっていた老廃物が排出されて
リンパや血液の流れが活発になるなど。


・弛緩反応 一 眠気やだるさ
・過敏反応 一 筋肉痛のような痛みや発汗
・排泄反応 一 尿の色が濃くなる
・回復反応 一 頭痛や発熱


瞑眩という言葉は
中国古典『四書五経』 のうちの
『書経』にも表記がみられ、

漢方薬の厳密な定義によると
「発生するのは多くて1000人に1人程度」
「調整症状は長くても3日以内で収まる」
であり

患者の体質を判断してから調剤を行うが、
判断を誤った場合に瞑眩がおきるので
好転反応を起こすことは
漢方医にとっては
未熟で恥ずべきものとされる。

好転反応に科学的根拠はなく、
東洋医学でも西洋医学でも
正式な医学用語にはない。



東洋医学では
たとえば吐き気がするなら
薬で吐き気をおさえるのではなく、
あえて全部吐き出させる
というような方法をとったりもするので、
それは好転反応とは違いますし

治療法が合っていない場合や
薬の副作用などで
あまりに長引く悪化症状は好転反応とは違う。





  ​精神の好転反応



わたしは医者ではないので

↑上記の肉体的好転反応の説は前置きで、


陰陽論でいうと

肉体と精神は表裏一体であるので、


精神的な回復、改善、治癒においても

同じくしてとらえるとすれば



・精神の状態が

 自己本来へと還る際は

 脳の反応として動揺するものがある


・その際の心の調整が合っているのなら

 相応するプロセスは

 苦しみではなく楽しみがともなう


・調整が未熟であったとしても

 物事を柔軟にとらえる心があれば

 苦しみから楽しみへの切替、

 つまり好転反応の経過は早い

 (肉体と精神のバランス調整は心の強さによる)



・なにかを施して

 あまりに苦しみが長引くのであれば

 好転に向かっているのではなく

 思考で都合よく解釈していて、

 感情の内では拒絶している場合がある


・自分に適した精神のあり方というのも

 体質と同じく個人差がある

 ( 年齢や環境とともに変わるから )







  ​自然治癒力の声をきく


自分の身体が「眠い」と言っているなら

眠るのが、いちばん適した治癒法。


人間的な都合があるなら

その中でもなるべく寄り添ってやること。



「お肉が食べたい」ならお肉を食すのが、

「野菜が食べたい」なら野菜を食すのが、

凍えているなら温めて

やけどをしたのなら冷やして…。




朝ごはんを食べる方が調子がいい人もいれば

朝ごはんを摂らない方が調子がいい人もいる。


ショートスリーパーで調子がいい時もあれば

しばらく長い休暇を欲する時もあるわけで、



毎瞬その人に適した健康法は

本人の本能が必ず声をあげています。

本能とは「生きるための情動」だから。






利益や利権に片寄った

人為的な音声や映像の情報にふり回されず、


ただ生命そのものである

山とか川とか空とか木とか太陽とか

自然との一体を感じていれば

内なる音声や映像が

本人に最も適した情報を与えてくれます。




  


不老不死を目指した道教の話を持ち込むと

一般常識に刃向かう感が出そうだし

長くなるのでこの辺にしておく。‪( ´•౪•`)‬