午未天中殺の特色



唐代の算命学では
北落天中殺と呼ばれた時期がある。

北落とは、北落師門のことで
現在使用されている学名はフォーマルハウト。

中国占星術でいうと
調舒星のことで孤独を意味する。

つまり午未天中殺の人にとって
その禍いを除いてくれる守り神が北落師門。


共通している性情が孤独であり、
それは目で見える孤独ではなく精神の孤独。
家族や肉親に恵まれても
仕事等において集団行動しきれない。


表面上ではどの人とでも合わせていけるが、
ある一面では自己の殻にこもる傾向。

人の支配下を嫌ったり
人生の行程は単独行動を好むので
一匹狼的存在になったりもするが
非常に理性的な人物で、感覚人間は少ない。


・学者や芸術家等、常に何かを学び
 何かを作り出さなければ落ち着かない。

・理性が勝っているために評論力が強い。




辰巳天中殺のような
環境に対する強さは持たないので
若いうちから
高い教養を積み重ねる必要がある。


常に思考力が根底にあり
理に合わないことに対して
人情や感覚で行動することはあまりない。

人情や感覚で動く時は
自分自身から物事を切り離して動くので
その際は実に損得ぬきの無の心情。

職業的な面でも
理性、知性に支えられている世界で成功。
(教育者・芸術・文学・医学・種々の技術者)


自分の「知」に対して相当なプライド。
一人の世界では知的創作力が喜ばしいが
集団の行動においては扱いが難しく、
「自分こそは!」という自負心により
人生の最終バスに乗り遅れるので
50歳以降は特に用心といえる。

古来より巷間の哲人と言い伝えられている。


以上、天中殺宿命編より引用。




◆補足