「 矛盾がない 」と
抵抗や摩擦がないので
物事の成就がスムーズです。

寒いから上着を着る。
暑ければ上着を脱ぐ。
大切なひとを大切にする。

矛盾なく…と思っていても
生きていると葛藤の中で
矛盾することがあるかも知れません。


葛藤という有意識、
陽占命式内で持ち合わせている
相剋のひとつの解釈として。

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① 貫索(木) ←×一 車騎(金)
金は木を切ります。
マイペースに黙々と生きたい自分と
スピーディーに生きたい自分とで葛藤。
つい答えを急ぎ過ぎて
突然ペースを乱したりします。

くるしい時は
問題に対しての専門的知識や
目上の人のアドバイスを取り入れるなど
知恵や教えを取り入れることで
ジレンマが和らぎます。
( 玉堂(水)で循環させる )


② 貫索(木) 一×→ 禄存(土)
木は土を抑えます。
周りの人へのサービス精神がある自分と
個人平和主義の自分とで葛藤。
融通のきかない頑固さを出して
他人へ奉仕しきれない面があります。

くるしい時は
一人になって本音を見つめたり
感受性を癒して過ごすと和らぎます。
自分の想いを日記に書いたり
手紙やメールで会わずして伝えるなど。
( 調舒(火)で循環させる )


③ 石門(木) ←×一 牽牛(金)
金は木を切ります。
同じ場にいるのだから全員仲間という
対等感覚を持つ自分と
同じ場にいても上下関係や序列の
位置づけに厳しい自分とで葛藤。
失敗したくないからという理由で
人付き合いをしきれません。

くるしい時は
それまでとは違う世界や場所に
足を運ぶなど行動範囲を広げながら
視野を広くしてみると和らぎます。
( 龍高(水)で循環させる )


④ 石門(木) 一×→ 司禄(土)
木は土を抑えます。
早く帰って家族と過ごしたい自分と
外で人付き合いをしたい自分とで葛藤。
交際費を優先して家計に響いたり
派手さと地道さの間で揺れたりします。

くるしい時は
派手さでも地道さでもなく
あたたかさを忘れないこと。
友達とでも家族とでも
あたたかい気持ちになれる伝達、
コミュニケーションをとると和らぎます。
( 鳳閣(火)で循環させる )


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相剋関係は、
陰陽同じの方がぶつかりやすいです。

陽同士が激しくぶつかり合い、
陰同士は複雑なぶつかり合いをします。
つまりケンカは同次元の間で起きます。
(なので、
陽同士・陰同士でまとめて解説しています。)



相剋はジレンマ。
ゆえに成長の糧にしていくことで
唯一無二の才能へと育てていけます。

「 なんでだろう 」と意識が働くので
それについて深く考え、追求するからです。


ジレンマであるなら
ジレンマらしく活かせば
それはそれで矛盾がなくなる。


持ち合わせているものを
どう育てるかは本人次第です。