位相法の現象(散法)

それぞれ原理を理解すれば
おのずと作用の意味が分かりますが、
現象の大まかな覚え方を記しておきます。

定義は割愛します。


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対沖 たいちゅう
正反対に位置する十二支との組み合わせ。
自分の動きとは正反対なので、
まとまるかまとまらないか?というと
まとまりません。
「沖」は、中国辞書では
衝突・突き破るの意があります。

で、自分とは正反対の質と
衝突するとどうなるか?
分裂したり、散乱したりします。
で、どうなるか?
流れや状況において
うまくはまとまらなくなります
で、どうすればいいか?
散らかったものをひとつひとつ整理する
断捨離作用といえるでしょう。

※ちなみに、
天剋地沖が成立する巡りのときは
人生への影響が大きい転換があります。
安定で入るとゴタゴタ、
動乱で入るとリセットです。
トラブルまみれの状態で入ると
リセットされるのでゼロからやり直せます。
平穏な状態で入ると激しい動揺が起こります。
どちらにしても破壊力が働きます。
今まで培ってきたものを手放して
ゼロから生きようとする場合もあれば、
それまでのペースが乱れることに苛立ち、
「もう辞めたいー」「別れたいー」とか
言い出すかも知れません。
ただし、同時に「破」が奇数個ある場合は
天剋地沖の反転力が抑えられるようです。



刑 けい
刑罰は、人を傷つけたり迷惑をかける、
秩序を乱す、またそのようなきっかけに
つながる行為に対して課せられるように
刑は、主に人とのぶつかりになります。
なぜぶつかるのか?
不必要なまでに自分の我が
出てきやすい組み合わせであるからです。
つい、相手が100%悪い!とか
言わなくても分かってくれよ!とか
冷静になってみると
自分が身勝手になっていただけの経験、
誰しもあるのでは?
あの感じです。

・自刑は、身内や自分自身にエゴ強め。
・生貴刑は、目下とのぶつかり。
 部下や後輩や子どもに厳しすぎる。
 (「貴」は天貴星の貴、
 つまり若い人をさすと覚えておくと
 誰とぶつかる刑か覚えやすいです。)
・庫気刑は、目上とのぶつかり。
 上司や先輩に礼を尽くさない
 (「庫」は天庫星の庫、
 つまり年上の人をさすと覚えておくと
 誰とぶつかる刑か覚えやすいです。)
・旺気刑は、他人全般とのぶつかり。
 他人に対して必要以上に自己主張をはる。
 (「旺」は王のことなので、
 ぶつかりや我の張り方が激しいです。)

こうしてまとめると
お気づきになるかと思いますが、
刑の現象がバーン出る人と
スーっと過ぎる人の違いは
日頃から他人に対する感謝の気持ちを
重んじているかどうかに尽きます。

刑が回ってきたとき
その相手(命式の場所も含めて)に対して
イライラしやすいです。
俯瞰して相手の立場を考える余裕が
あればいいのですが、
回避策は、とにかく相手に対して
ムカついたままでもOKなので、
「ありがとう!」の側面を見てください。

他人に対して、自分の思い通りに
ならないことで苛立つのは傲慢ですよね。
でも、これも誰にでも
回ってくる組み合わせなのですから、
つい自分中心に主張しやすいというのも
人間らしさの一部なのでしょう☆
※原理は三合会局と方三位の重なり



害 がい
支合を乱す組み合わせです。
支合と害の原理をストーリーにすると、、

トラちゃんとイノシシちゃんは仲良し。(支合)
でも、トラちゃんはサル君とは
仲良しではありません。(対沖にあたる)
トラちゃんと仲良しのイノシシちゃんは、
「トラちゃんがサル君のことがイヤなら
わたしもサル君のことがイヤだわ」と
イノシシちゃんまでサル君を嫌がる。
で、亥(イノシシ)と申(サル)は害の関係です。

ちなみにイノシシちゃんはヘビ君と
仲良しではないので、
イノシシちゃんと仲良しのトラちゃんも
ヘビ君を嫌がります。
これが寅巳の害(とらみのがい)です。

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対沖は、ブレーキがかかるので細分化。
刑は、対人関係に横柄さが出やすい。
害は、無理があるのでアンバランス。

知っていれば対策が出来ます。
天気予報でいうと、
いつ傘を持っておくといいかを知るように。


対沖が巡るあたりでは
身辺の整理整頓。細々した確認。
刑が巡るあたりでは
対人関係において俯瞰するなど。
害が巡るあたりでは
身体に害となる無理をしていないか
まずはセルフチェック。



参考までに。