大運の出し方2

大運は自分が歩む道の大きなテーマであり、
年運はその大運の中で起こる出来事。
本質はその道を歩いていく自分自身。

と、イメージすると分かりやすいかなと思います。


 大運・・・10年ごとの環境
 年運・・・1年ごとの出来事
 本質・・・自分自身



<大運で回ってくる星の算出>

①命式の日干(生まれた日の干支)から大運の干支を見て
十大主星と十二大従星を調べます。
 日干を軸にして算出


 ★女性
   乙 戊
  卯 丑 子

      初旬・ 2歳:甲子
     第2旬・12歳:癸亥
     第3旬・22歳:壬戌
     第4旬・32歳:辛酉
     第5旬・42歳:庚申
     第6旬・52歳:己未
      

 十大主星と十二大従星を出していくと・・・
   十大主星&十二大従星の算出表はこちら

     初旬・ 2歳:甲子→石門・天胡
    第2旬・12歳:癸亥→龍高・天極
    第3旬・22歳:壬戌→玉堂・天庫
    第4旬・32歳:辛酉→車騎・天馳
    第5旬・42歳:庚申→牽牛・天報
    第6旬・52歳:己未→禄存・天印
                       となります。


↑ 解釈例
①2歳~11歳のあいだは石門星と天胡星。
そして初旬大運天中殺です。

初旬の大運天中殺は
(日干支から出した天中殺の十二支が初旬の十二支にある)
第3旬・第4旬にかけ上がります。
この例題の場合は大運現象が22歳~41歳になります。


 大運天中殺の移動条件

 *初旬に大運天中殺
 *初旬の干支が日座天中殺(甲戌・乙亥)
 *初旬の干支が年干支か日干支で位相法
 (天剋地沖・大半会・納音・律音)
    
 *初旬の干支が年干支か日干支と
  干合して日座天中殺になる(甲戌・乙亥)
 *初旬の干支が年干支か日干支で干合して
  位相法
 (天剋地沖・大半会・納音・律音)
   
大天の運気は親元を離れてから稼働します。
親という枠を越えて独立することで
運気が動くため第3旬・第4旬に移行します。
(初旬で位相法の約束事があると
 先にある大天が初旬にまで上がってきて
 第3旬・第4旬に下ります。
 これがかけ上がり・かけ下がりと
 いわれる移動です。)

※日座大運天中殺と実大運天中殺、
 虚気大運天中殺(移動したもの)によって
 生涯ほぼ大天現象の中を生きる方もいます。

※干合支合も条件に入れる方もおられますが
 基礎範囲では上記の条件をみます。


②12歳~21歳のあいだは龍高星と天極星。
親元を離れて寮生活や海外留学をする等、
世界観を広げることが人生の大きなテーマとなります。
(転居や旅行が多い、離郷、海外文化との縁が深まる)
この例題の場合は、命式の乙(草)×2が
大運の干支の癸亥(水)に流れて浮き草のようになり
龍高星の現れ方が放浪的となる可能性もあります。

位相法を加えると日支が半会、年支が干合(火)。
親にも変化があり、本人は価値観の幅を広げる旅に出る。
それによって人生の創造力を得ることが出来る。
環境に「動き」があるわけです。
半会で広がりが大きい分、破壊と創造という意味での
動乱があるといえるでしょう。

動乱というと、勝手に悲観変換する方がおられるかもですが
動乱でも幸せになる人はなりますし、平穏でも不幸な人は不幸です。
その時に味わうべきテーマを味わうことが肝心です。
(精神面は大運の星と陽占の星の相生相剋をみてください。)

この2旬目で価値観を広げながら自分の人生を立ち上げて
踏ん張りながら第3旬目へ入っていく。
大運の陽転条件も意識しながらみていく必要があります。



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大運天中殺には、
陽転条件と陰転条件があります。

年・月・日の暦は皆おなじ干支が回ってきますが、
大運に関しては何の干支に出会うかはそれぞれ。
個々の状態や条件によって分析していきます。
なので、安易な判断で伝えるのは注意といわれる部分です。
ここにたどり着くまでの技法をよく落としこんでから触れていく方が良いかと思います。


ご参考までに。