Cの記号は? | 小野弘晴のブログ

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テノール歌手 小野弘晴のブログです!


たまには音楽の楽しい話を(笑)

今日質問のあった中より!



「楽譜にある"C"の記号はどういう意味ですか?」




これのことですね。



結論から書くと、4/4拍子のこと。


メンスーラ記号というもので、コモンタイム(common time)と読みます。


間違えやすいですが、common timeCではありません。



加えてこちらの記号もついでに





これは上記の「C」に縦線を入れた形で表記され、2/2拍子のこと。

Cの半分、4の半分って覚えると良いですね。

読み方はいくつかあります。


 cut common time(カット・コモン・タイム)

 cut time(カット・タイム)

 alla breve(アラブレーベ)


など。




この記号は先程4/4拍子を示すと書きましたが、根本を語るには14世紀のフランスに遡ります

が、そこから書くと夜が明けてしまいますので端的に。笑

キリスト教の考え方に基づけば「三位一体」の3という数字が「完全な数」とされています。

 

そのことから、音楽は3拍子を元につくられ、1416世紀頃までの3拍子は「」と表記されていました。


 余談ですがバッハも楽譜に「○ 」と書いていました。


そして「完全ではない」4拍子は、から一部欠けた「C」と、2拍子は「C」に縦線を入れた形で表記されることになりました。



それではまた!