【Attenzione prego】
長文になってしまいました(笑)
いつもこのブログを読んでくださる方や、コンサートにご来場頂いて始めて僕の歌を聴いてくださった方など、多くの方から最近オフィシャルサイトや各SNSよりメッセージを頂きます。
…ので、クリスマスの夜にわざわざ書くことではないかもしれませんが。笑
頂いたメッセージの中で1番多い内容はこちら。
「小野さんはオペラの人ですよね。オペラ歌手はオペラしか歌わないのですか?歌曲なんかは歌わないのですか?」
まず、僕は自分のことをオペラ歌手とは思っていないのです。「オペラも歌う」という位置付けで、むしろ好き嫌いで言えば歌曲の方が好きだと思います。
あくまで僕の場合ですが、歌曲を準備する上で最も大切なのはピアニストとの融合と相違です。
歌詞や音楽から自分が感じた事を一人でパフォーマンスするわけではなく、そしてピアニストは「伴奏」ではなく「共に音楽する対等な奏者」ですから。
エモーショナルなパフォーマンスをするために、信頼できるピアニストと一緒に創りあげる作業がとても大切で、最も心躍る時間でもあります。
でも確かに、クラシック歌曲のみでのコンサートやリサイタルは開催がなかなか困難という話もよく耳にします。
クラシック歌曲のみのコンサートは、いわゆる「教養のある中間層」に好まれると考えられています。
歌曲コンサートに来る人々の多くは、シューベルト、シューマン、フォーレ、ドビュッシー、デュパルクやゲーテ、ポール・ヴェルレーヌ、アイヘンドルフなどをよく知っている方が多いです。
以前とあるコンサートでヴォルフ作曲の歌曲を数曲歌った時に、ご来場のお客様から、僕も知らない作詞家の逸話など多く聞いたこともありました。
そう言ったお客様の層が減ってきているのもまた事実だと思います。
歌曲はいわゆるイージーリスニングではないと考えられていますし、心に心地よく響くように出来ていない(曲もある)ともいいます。
僕のことで言えば、いわゆる「歌曲リサイタル」への出演はここ数年ありませんでした。
コロナ禍に色々と思うこともあって、来年中には歌曲リサイタルを企画したいと思い始めたところです。
歌曲は僕にとって音楽の王様。
オペラよりも、という言葉は適さないですが、オペラと歌曲は今のところ「一般と玄人」という表現が合うかもしれません。
セクションが違うものを比べることは意味をなさないのでしませんが、僕にとって歌曲を歌う方が歌手個人に要求されるものは多いですし、しなやかで柔軟性のある声を保つのに役立ち、微妙なニュアンスに富む小さな歌曲を歌う事はとても素晴らしい事です。
歌曲プログラムは決めてはいませんが、デュパルクやフォーレ、ブラームスやシュトラウスなんか組み込んで歌いたいですね。
メッセージ頂いた方々には是非コンサートに足を運んで頂きたいです。
そして今夜はクリスマスイヴ。
もうこんな時間ですが、皆さま素敵なクリスマスをお過ごし下さい。