始業式から、半月ほど経ったとき、父が学校にやってきた。


母の失踪と、夏休みの私達の生活を伝えに来ていた。


私は、帰りの会が終わると、N先生に呼び止められ、教室で声をかけられた。


一語一句覚えてはいないが、私にとっては、印象深い内容だった。


「お父さんに聞いた。大丈夫か?全然わからなかった。楽しそうに話をしているように見えていた。何もなかったように振る舞ってたんだな。辛かったな。偉かったな。」


というような内容だった。


私にとって、家にいるときの地獄と比べたら、学校は私の中の唯一のオアシスだった。


暴力をふられて、児相に保護されるとかあるんだろうけど、その頃は、しつけという大義名分だったから、この地獄の家庭生活を話すことなんて誰にもできなかった。


今よりも、この頃のほうが、私は我慢強く、ポジティブだったかもしれない。


いつからネガティブ思考になってしまったんだろう。それも見つけて、そして未来へ繋げたい。


そういう思いもあってこの記事を書いているのかもしれない。