まさ「風邪とハワイ、二つの自由」 | プロマラソンランナーtakuの、読むだけランニング

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職業 プロマラソンランナー。2012.2014ホノルルマラソン日本人1位。JALホノルルマラソン認定トレーナーに就任。

僕は、春になると、

ひどい花粉症になります。
春だけ出る喘息は、

高校生の頃から始まって
だんだんひどくなりました。


そこで、春は花粉症の無い

外国で過ごそうと決めました。
今は、毎年3月~4月は

ハワイにいる事にしています。



僕のあるセミナーでこんな質問がありました。


「ジュリアのスタッフの方に聞きたいんだけど
社長だけ!こんな行い、

身勝手だと思いませんか?」



スタッフの女性が手をあげた。


「私もハワイ行きたいです。

でも担当者としての
ルーティンがあってそんなに行けません。
きっと、全部任せて、仕事が回って利益が出て
私が笑顔で送り出してもらえるチームを作れば、
まさは喜んで行かせてくれると思うんです
私の実力の問題です、がんばります。」



今うちの、

ある役員のおばあちゃんがご危篤で
急きょ、遠くの実家へ帰っています。


でも、スタッフの事や

作業の事がとても気になるらしく
何度も何度も電話がかかってきます。


こんな時に、行ったり来たりせず、

ゆったりご家族の所に
居てあげられるのが役員のはず。
君が育てた部下を信じようよ、大丈夫。
その為に、経営とマネジメントを勉強したんでしょ。
できる限り名古屋に戻ってこなくていいよ。


僕に言える事は、これが精一杯です。



僕は、全社員に、

「毎年海外旅行へ行けるまとまったお休み」と
「風邪をひいても、

 何が何でも熱を下げて明日は出勤する!」のではなく
「熱が下がるまでのんびり寝ていられる」

2つの自由がある会社だと
よく言っています。


時々、仕事全体や人生全体の進捗を、

俯瞰する時間は
誰にも必要だと思うからです。積極的な休養。
忙しい毎日の中で、それはできる物ではありません。
世界のリゾート「ワイキキ」は、考えごとにぴったりです。


でも、それはスタッフの当然の権利ではありません。
自分で作る物なのです。

どうしたら、そのようにできるのでしょうか
スタッフが1週間も休んだら、当然穴が開く業務があります。
その対策は、先にやっておかなければなりません。


1、部下に仕事を任せきれるリーダーになる
2、自分の仕事を他の人にも全て解るようにする
3、「あの人の為に役に立てるのなら

  喜んで代わりにやりたい」
  と、周りに思わせる貢献を、日ごろからしている


特に大切で難しいのは、3です。



昔、尊敬する先生から聴いた話があります。


よく名刺入れの名刺を並べて、

自分の「ブレーン」と
いう言い方をする人がいるでしょ。
こんな人を信用してはいけないよ。
名刺は、初対面でも配る。


「ブレーン」っていうのはね、
「あの人には恩がある。その人から、
私を選んで頼み事をして頂けるのなら
何を差し置いても駆けつけてお役に立ちたい」
と思っていただける人の事だよ。

と教えていただきました。


うちのその役員には、

たくさんのブレーンがいます。
僕もその中のひとりです。


さっき、会社を観てきました。
みんな、元気に顔晴っていたよ。


だから、安心して

おばあちゃんとお母さんのそばに
居てあげてください。


僕は、全スタッフが、

2つの自由を得られる会社に
憧れています。           


               まさ


プライベートランニングスクール

FROG (フロッグ) メンバー


森正弘 ジュリアグループCEO