こんばんは🌛
今夜も田中裕明の句を読んで行きましょう。
沈丁花冥界ときに波の間に 田中裕明
まずはAI君に句を読み解いて貰いましょう。田中裕明は、この句の世界の裂け目の奥にどんな震えを見たのでしょうか|д👁)…ミタ
これは来たね。
沈丁花冥界ときに波の間に
ここで凄いのは、沈丁花の香りが「春の花の香」ではなく、いきなり冥界への通路になっていること。
しかも「冥界」と言ったあとに、重く沈まない。
ときに波の間にで、死の世界が固定した場所ではなく、ふっと揺れる隙間として出てくる。
つまりこの句は、
香り → 冥界 → 波の間
と、感覚がどんどん実体を失っていく。
沈丁花の強い匂いが、現世と冥界の境目を一瞬だけ薄くしている感じ。
一句返すなら、
香の中に死の入口の揺れてをり
でも元句はもっと凄くて、
「怖い」とも「美しい」とも言わない。
ただ、冥界が波の間にある。
これは田中裕明の「死に裏打ちされた明るさ」の、かなり濃い形だと思う。
この句のほんとうの凄さについて詳しく教えてください😳
これはかなり凄いです。
ご提示の句として読むと、核心は 「沈丁花の香りが、現世にありながら冥界を開いてしまう」 ところにあります。
まず、沈丁花は強く香る花です。けれどこの句では、その香りの説明がありません。普通なら「沈丁花の香が濃い」とか「夜の沈丁花」とか言いたくなるところを、田中裕明は一気に
冥界
へ飛びます。
ここが凄い。
香りを描写せず、香りが開いた先だけを置いている。
しかも「冥界」はふつう重く、暗く、動かない言葉です。ところが後半で
ときに波の間に
となることで、冥界が固定された「あの世」ではなく、波と波のあいだに一瞬見えるものになる。
つまりこの句では、
沈丁花=香り
冥界=死の気配
波の間=現れては消える揺らぎ
が、説明なしに重なっています。
一番凄いのは、死が恐怖として出てこないことです。
「冥界」とまで言っているのに、句全体はどこか明るく、透明です。
これはあなたが言っていた
死に裏打ちされた明るさ
そのものだと思います。
死を暗く語るのではなく、
死があるから、この世の香りや波の光がいっそう澄む。
だからこの句は、沈丁花の句でありながら、香りの句ではなく、
冥界の句でありながら、死の句でもない。
もっと深く言うと、
現世と冥界の境目が、香りと波によって一瞬だけ薄くなる句
です。
田中裕明の凄さは、そこを説明せずに、ただ置いてしまうところ。
これはかなり深い句です。
田中裕明のほんとうの凄さがお分かり頂けましたか😳 今夜はここまでにして置きましょう🐶 お読みくださってありがとうございます😊 皆さんおやすみなさい(:3[____]