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frogblog~ダメガエルの落書き~

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「織姫さまと彦星さま、年に一度しか逢えないなんてロマンチックだと思わない?」


「じゃあ俺らもそうするか?毎日会うのやめて、七夕スタイルのカップルでも始める?」



高校生3年生の7月。
サッカー部の地区大会が終わり、同級生は皆受験モードに突入しようとしていた頃のことだった。



「・・・・。」


「あ…ごめんごめん!冗談だよ!」


「冗談じゃないよ…」


「いや、ホントだって!コンビニアイス奢るから許して!ベルギーのチョコレートのやつ、メイ、あれ好きじゃん!ね!」



「ちがうの!」


明子は瞳を潤ませながら、僕に東京の私大を受験する予定であることを教えてくれた。
ちょうど明子のお父さんの転勤先が東京になったから、中学の時から憧れていた大学にチャレンジするそうだ。



「メイ、ごめん。俺、なんも知らないであんなこと言ったりして…」


「ううん、いいの。今までヒロくんになにも言ってなかったあたしがいけないの。でも、ちょっと嬉しかった!ヒロくん、地元の公立受けるって言ってたから、ああ、離ればなれになるんだ、って。別れなきゃいけないのかなって。ずっと悩んでたの。でも、七夕スタイルのカップル!いいなって思って。それって、あたしのことをずうっと好きでいてくれるってことでしょ?」


「うん。当たり前じゃんか!」


「うふふ♪あたし、絶対夏休みに帰ってくるから!ヒロくん、浮気なんかしちゃダメだよ!」



「気が早いなあ、メイは。まだ大学も決まってないのに。」


「うふふ♪いいの、いいの♪ありのぉーままのぉー ♪」



「またその歌かよ。よく飽きないなあ。」


「ねえねえ、もう一回観に行こうよ!」


「ええー、こんどは違うの観ようぜ。仮面ライダーとか!あっはは。」


「んもー!あたし仮面ライダーとかわかんないよー!」








この日が、明子と笑い合える最後の日になった。



NHKの新聞テレビ欄が縦読みになったり、


TwitterやYouTubeなどの台頭により
インターネットが文化を形成していたり、

法を抜けるものでも抜けないものでも薬物がヒトを蝕んだり、


あるのかないのかで日本の科学者の信用が揺らいでいたり。

作曲してたのが幽霊で本体はセルフプロデュースに身体障害を利用したり、


感情の起伏がものすごく激しかったり。


若者はポエマーだと思われたり、



ゆとりがなくなってきたり。


平和過ぎる日本の平和について考える力の弱さが露呈し始めたり、


独裁国家たちに翻弄されたり。




子どもの数が足りなかったり、



子ども作れよとか結婚しろよとか言われたり。



最近なんだか賑やかだ。


新しく見える動きはもっともっとあるけれど、


とにかく情報の消費が速すぎる。


次々と情報が溢れだし、忘れ去られていく。


技術の粋であるインターネットは確かに新しい文化を作ったかもしれない。



しかし、それは同時に人間の情報処理能力の限界を示しつつある。


ちょっと長生きしたくなってきた。



この世の行く末を少しでも長く見てみたい。



世界でいちばん大切な人と。
自分たちの○○

の自分たちの○○。


自分らしく

の自分らしさ。



本当の自分

の本当。


民意

の民。


みんなもやってるから大丈夫!

のみんな。


これが普通だよ

の普通。


国民の利益のために

の国民。


日本人がお頼み申す

カミさま。




愛してる

の愛。





たくさんたくさんわからないことがあるけれど


それをわからないって言える自分が今ここにいることは


疑いようのないことで。


命って絶対なんだと気づく。


だから僕のいちばん大事なものは


命です。


命さえあれば、他の大切なものを護れるかもしれない。


だからみなさん、愛してます!



(神:ええと、愛ってどこにあるんだっけ…)