ゲイ占い師 豫 空潤です。
少し前のオンライン鑑定です。
ダイジロウさん(仮名・60代ゲイ男性・地方在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。
ダイジロウ「人生全般を見て欲しいです」
僕「お聞きした生年月日・生誕時刻・生誕地によると、バランスのとれたお人柄ですよ」
ダイジロウ「金運はどうですか?」
僕「ギャンブル運はありません。自力でコツコツ稼ぐタイプです」
ダイジロウ「実は、もうリタイアしているんです。年金生活者なんです」
僕「そうなんですね」
ダイジロウ「50代の時に、会社の早期退職制度に応募して、退職金多めにもらって、退職したんです」
僕「その後は……?」
ダイジロウ「ゲイバー通いが楽しみだったんですが……馴染みの店がコロナで閉店してしまって……」
僕「それは……困りましたね」
ダイジロウ「健康診断の数値が悪くて……お酒を控えるように言われて……家では呑まなくなったので……ゲイバー閉店を機にお酒やめたんです」
僕「健康的な生活になった?」
ダイジロウ「体調はいいですね。お金も使わなくなったし……」
僕「いいですね」
ダイジロウ「ただ……誰とも話さない暮らしなんですよ」
僕「誰とも?」
ダイジロウ「9年前に会社辞めて……5年前にゲイバー閉店して……話をする人がいなくなったんです」
僕「ご家族やパートナーは?」
ダイジロウ「両親は死んで、実家は兄夫婦が継いでますが……子どもの頃から兄とは合わないし、飛行機で行く距離なので、10年も会ってません。パートナーも彼氏もいたことありません」
僕「ワンナイトラブ……だけですか?」
ダイジロウ「ラブとは言えないですね。性欲処理だけでした。ゲイってそんなものでしょう?」
僕「人によると思いますが」
ダイジロウ「ただ……この頃、物忘れが激しくて、人の名前や物の名前が出てこないんです」
僕「それは……みんなありますよ」
ダイジロウ「そうですかね? 誰か話し相手がいた方がいいと思って……」
僕「何か始めたんですか?」
ダイジロウ「2か月に1度の年金支給日に、ウリ専(男性版風俗)ボーイやサポ(援助交際)希望者と会うことにしたんです」
僕「セックスとコミュニケーションと……?」
ダイジロウ「増額して、泊まりにしてもらうんです。ご飯もつくってあげて……」
僕「半日一緒で……彼氏気分ですね?」
ダイジロウ「そうなんですが……。本当は毎週買いたい……できれば同じ子と続けて会って……」
僕「彼氏みたいに……?」
ダイジロウ「彼氏は無理でも……セフレでも、友達でもいいんです」
僕「セックスなしでもいい?」
ダイジロウ「もう、セックスはどうでもいいんです。あれば嬉しいですけど……。会話をしたい……。本当は心のつながりが欲しい……」
僕「わかります。最終的には、心のつながりですよね」
ダイジロウ「でも……できないです。サポした子とLINEがつながって、毎日LINEしていたんですが、ブロックされました」
僕「ブロック? まあ、相手はお金が欲しいのですからね?」
ダイジロウ「2か月に1回泊りに来てもらって……その時、お金渡します。それ以外は、毎日LINEってのは……」
僕「相手は20代の若者でしょう?」
ダイジロウ「学生です。こんなジジイと毎日LINEなんて、嫌なんでしょうね」
僕「年齢離れてると『友達』にはなりづらいですね。ましてや、サポというお金目的での出会いですから……」
ダイジロウ「そうですよね。でも、同年代とか、私は嫌なんです」
僕「同年代が嫌?」
ダイジロウ「ゲイバーに行ってた頃、年近い人も何人かいたんですよ。でも、マウント合戦になったり……」
僕「ゲイバーあるあるですね」
ダイジロウ「真逆で、不幸自慢や病気自慢になったり……」
僕「裏返しのマウントですね」
ダイジロウ「共感とかないですよね? 相手を見下して笑いを取るみたいな……」
僕「そうじゃない人も、いるでしょうが……」
ダイジロウ「だから、若い人と話したいんです。でも、相手からしたら、ジジイには興味ない……」
僕「若い子とは……セックスなくてもいいのですか?」
ダイジロウ「全然、構いません。世間話だけでいいです。っていうか、豫さんが羨ましいです」
僕「え? 私が?」
ダイジロウ「私も、人生相談受けたいです。年の功でアドバイスできると思うんです。でも、占いできないんで……誰も相談しに来てくれないんです」
僕「ネットの相談コーナーで、回答するとか?」
ダイジロウ「名前も顔も知らない相手ですよね? その後、会うこともない? 面と向かって相談されたいんです。ご飯食べたりとか、お茶飲んだりしながら……」
僕「相談から、友達になりたい?」
ダイジロウ「そうなったら、最高ですね」
僕「……そうですね」
ダイジロウ「ある日、突然、霊能力に目覚めたいです」
僕「霊能力?」
ダイジロウ「相手の守護霊が見えて……話ができるみたいな……そういう方、いますよね?」
僕「ちょっとやり方は違いますが、霊感占い師という方とお話したことありますが……」
ダイジロウ「豫さんは?」
僕「私は、霊感は中程度です。霊感は、ほとんどの人にあると思います。私は職業柄、意識して、何か感じたら見逃さないようにはしてますが……」
ダイジロウ「……」
僕「私は、タロットカードや西洋占星術などの占術を通して……です。霊の声が直接耳に聞こえるとか、姿が見えるとか……基本的にはありません」
ダイジロウ「私にもできますか?」
僕「占星術は、昔は天文学と一緒で、学問でした。だから、誰でも学ぶことができます。タロットなどのカード占いも、学ぶことは可能です」
ダイジロウ「お金かかりますよね?」
僕「それは……かかります。習いに行ったり、本やカードを買ったりしますから……」
ダイジロウ「私みたいな、霊感ゼロでも、占い師になれますか?」
僕「占うことは可能です……」
ダイジロウ「でも、当たるかどうかは、わからない?」
僕「それもあるでしょうが……。お客さんを集めなくてはなりません」
ダイジロウ「どこかの占いの店に所属するのですか?」
僕「所属や登録は、たいていはオーディションがあります」
ダイジロウ「試験がある? そりゃそうですね。個人でやるには?」
僕「SNSか何かで宣伝しないと、お客さんは集まりません」
ダイジロウ「……そうですね。豫さんは、ブログで宣伝なのですか?」
僕「そうですね」
ダイジロウ「……もっと若いうちからやればよかった……」
僕「占いは、何歳になってからでも、できますよ?」
ダイジロウ「でも……占い師になるまでの勉強が……大変そうです」
僕「確かに、好きになったり、興味持ったりしないと、つらかったり、面倒くさかったりになりがちです」
ダイジロウ「……手っ取り早く……って、できないものでしょうか?」
僕「占い師になるというよりも、誰かとコミュニケーションとりたいのですよね?」
ダイジロウ「そうです」
僕「アドバイスカードを引いてみましょう」
ダイジロウ「お願いします」
★ダイジロウさんへのアドバイスカード
↑「杖の小姓」正位置。
「小姓」というより「老人」ですが、「通信」「連絡」という意味です。
現代では、SNSです。これを駆使することで、道が開けるでしょう。
ダイジロウ「SNS? ツイッター(X)もインスタグラムも、してません。弊害がありそうで……」
僕「ゲイアプリは?」
ダイジロウ「サポ希望者を探すのに使ってました。それ以外は……彼氏はおろか、友達もできません」
僕「以前通っていたゲイバーでの友人知人をSNSで探しては?」
ダイジロウ「本名もアドレスも知りません。中には既婚者もいましたから……みんな通名で呼び合ってました」
僕「……そうですね……」
ダイジロウ「年賀状も、通信に入りますか?」
僕「入りますよ」
ダイジロウ「年賀状は、仕事辞めてから、数えるほどしか出してないんですが……一応、続けているんです」
僕「定型文の後に、ひと言書き添えてはいかがですか?」
ダイジロウ「会いたい……とか? 遊びに来ませんか……とか?」
僕「そうです」
ダイジロウ「ほとんどノンケ(異性愛)ばかりですが……」
僕「会話だけなら、セクシャリティは関係ないでしょう?」
ダイジロウ「そうですが……『お前、その年まで結婚も同棲もなかったのか?』って聞かれたら?」
僕「相手は本気で心配してないでしょうから、適当に答えておけばいいですよ。最近は理解あるノンケ(異性愛)もいますから、カミングアウトしてもいいですし……」
ダイジロウ「1人だけ、たぶんノンケ(異性愛)ですが、同い年で、ずっと独身の男がいます」
僕「いいじゃないですか? 『なんで結婚してないのか?』って聞かれたら『あんたこそ!』って……」
ダイジロウ「あはは、いいですね。昔の趣味の知り合いで、タイプでもなんでもないんですが……なぜか年賀状送ると、返事が来るので……」
僕「彼氏や親友を欲しがる人は少なくないですが……いきなりは無理ですし、なかなか思うようにはいかない。まずは、広く浅く……ですよ」
ダイジロウ「広く……はならないですが、狭く浅く……やってみます」
僕「そうしてみてください」
ダイジロウ「ありがとうございました。また、相談というか、愚痴を聞いてください」
僕「もちろんです。こちらこそ、ありがとうございました」
さて、今日のMAPオラクルカードです。
↑「家を掃除する」正位置。
文字通りの「家の掃除」だけでなく、「不要なものを捨て去る」ということです。
「形あるもの」とは限りません。
「持っていてもいいことないもの」は、あなた自身がわかるはずです。
身軽で身ぎれいになって、スッキリしましょう。
↓我が師である 霊観占 大幸 峰ゆり子先生。
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