ゲイ占い師 豫 空潤です。
少し前のオンライン鑑定です。
テルミツさん（仮名・50代ゲイ男性・地方在住）のプライバシー保護のため、多少変更しています。
テルミツ「疑似家族をつくりたいんです」
僕「疑似？ 本物の家族ではなく？」
テルミツ「僕達ゲイは、結婚制度もないし、基本的に子どももつくれない。疑似家族をつくるしかないじゃないですか？」
僕「いつ頃から、そうお考えですか？」
テルミツ「若い頃から、ラブラブな彼氏が欲しかったです。会って関係してサヨナラなんて、虚しいだけです」
僕「では、彼氏が欲しいということで……」
テルミツ「彼氏は、もうあきらめてます」
僕「あきらめてる？」
テルミツ「ゲイデビューしてから26年。3回続けてデートしたことないんです」
僕「1～2度会って終わりですか？」
テルミツ「ほとんど1回限りです。よほどモテないのか……それとも僕に何か欠陥があるのか……ゲイバーなどで聞いてみたら……」
僕「どうでしたか？」
テルミツ「『そもそも、決まった彼氏は欲しくない、縛られたくないって言う人が多いから、仕方ないよ』って言われました」
僕「それはありますね。特に若い人は、まだまだ遊びたいとか……。年齢いってる人は、既婚者や彼氏持ちでありながら出会いの場に出てるから……」
テルミツ「40過ぎたら、ワンナイトすらなくなりました」
僕「それで、あきらめた？ でも疑似家族が欲しいというと？ ルームシェアとか？」
テルミツ「同世代の人は無理だろうと思うんです」
僕「若い人をお望みですか？」
テルミツ「色恋なしで、息子のようにかわいがりたいんです」
僕「息子のように、かわいがる？」
テルミツ「スキンシップを望んでいるわけではないです。ご飯つくってあげたり、洗濯してあげたり……」
僕「家に居候させたり……？」
テルミツ「そうです。でも、ゲイバーでそれ話すと、通帳とかカードとか持ち逃げされるよって言われました」
僕「そういうケース、聞いたことがあります」
テルミツ「どうやって、信頼できる相手を見つけたらいいでしょうか？」
僕「アプリや掲示板とか？」
テルミツ「何度か募集したんですが……サポート希望者しか来ないんです」
僕「ご飯や洗濯・家にただで住まわせるのも、1種のサポートですが……」
テルミツ「相手は、1回のエッチにつき、1万円とか払って欲しいようです。それじゃあ、ウリ専ボーイ（男性版風俗）と変わらないですよね？」
僕「サポートって、個人売春ですからね」
テルミツ「結果として、支援はするんですけど……現金じゃなくて、面倒見てあげたいんです」
僕「それも、まずは信頼関係を築いてからですよね？」
テルミツ「そうです。さっきの話みたいに、家に上げたら、なんか盗まれたってことにならないように……お互いに疑似家族を目指して……」
僕「最終的には養子縁組？」
テルミツ「そうなったらいいですね」
僕「恋人ではなく、息子ですから、容姿は問わない？」
テルミツ「いや……それは困ります」
僕「好きなタイプがいいですか？」
テルミツ「どうせなら、かわいいイケメンくんがいいです。難しいですか？」
僕「パンセリノスオラクルカードで、アドバイスカードを引いてみましょう」
★テルミツさんへのアドバイスカード
↑「紅蓮のサソリ」
満月により真っ赤に照らされたサソリは、怒っているかのようです。
ご存知のように、サソリには毒針があります。
しかし、サソリは体が小さく、非力で、速く走ることも空を飛ぶこともできません。
捕食者でもありますが、それ以上に敵に狙われ、捕食されてしまう存在。だから、毒針で逆襲するのです。
あなたも、時に「毒針」で戦わなければなりません。目の前の人を安易に信じたり、頼ったりせず、まずは独りで戦うことが必要です。
僕「疑似家族をつくる前に、自立をお勧めします」
テルミツ「経済的には、とっくに自立してます。10年前にマンションを買って、ひとり暮らししてます」
僕「精神的にも自立が大事です」
テルミツ「僕は自立してないのでしょうか？」
僕「家族を募集するということは、家族を必要としているのですよね？」
テルミツ「そうです」
僕「テルミツさんの場合は、疑似の親になりたいんですよね？ そうじゃなくて、親を必要としている若い人を見つけてください」
テルミツ「どう違うんですか？」
僕「テルミツさんが『自宅に住まわせて、食事などの面倒を見るよ』って言うので、それを利用しようとする人が現れるのです」
テルミツ「どうすればいいのですか？」
僕「まずは精神的にも自立して、ひとりでも生きていける強さを持つことです」
テルミツ「今は、ひとりで生きていますが……この先も……というと辛いものがあります」
僕「まずはそこなんです。特に息子を持ちたいのですから……。息子側からすれば、自立してない年長者には頼れません」
テルミツ「……」
僕「親代わりを必要とする若者は、ある意味、何かを抱えている子です」
テルミツ「……そうかもしれません」
僕「親や家族に恵まれなくて、家出したり、親と縁を切ったり……」
テルミツ「……」
僕「進学したかったが、あきらめたり、中退したり……。あるいは、外国から日本に来たが、うまくいかない……とか」
テルミツ「……外国人？ 考えてませんでした」
僕「かわいいイケメンで、性格もよくて……っていう若いゲイの子に、親代わりは必要ないでしょう。いくらでも彼氏ができますから」
テルミツ「……」
僕「そうじゃなくて、ひとりでは生きていけないから、親代わりを求めるのです。そして、そういう若者を支えるには、テルミツさん自身がしっかり自立してなければ、難しいのです」
テルミツ「……僕の考えは甘いですか？」
僕「欲しいのは、本当に息子ですか？ 一方的に生活の面倒を見るだけの相手ですか？」
テルミツ「エッチとか……なくてもいいんです」
僕「でも、相手が同意すれば……したい？」
テルミツ「同意なら……（したい）」
僕「それって、年下の彼氏でしょう？ 彼氏としてつきあって、恋愛感情が落ち着いたら、親子のような関係になる……」
テルミツ「やはり……そう解釈されてしまいますか？」
僕「息子が同意すればエッチしたい父親って……そうそういませんよ」
テルミツ「そう言われると……やはり、僕が求めるのはただの親子関係じゃないかもしれません」
僕「恋人が欲しいなら、そう表現した方がいいです」
テルミツ「正直に……？」
僕「アプリで知り合った若者が、最初は恋愛って言いながら、後でお金目的だとわかったら……どうですか？」
テルミツ「……幻滅します」
僕「ですよね？ 恋愛とビジネスは、基本的に別物だからです。親子関係と恋愛も、基本的には違うんですよ」
テルミツ「……」
僕「まだ、恋愛をあきらめる年齢ではありません」
テルミツ「でも……相手がまったく見つからなかったら？」
僕「だから、まずは精神的に自立して、ひとりで生きていく強さを持つことです。その方が相手も見つけやすいです」
テルミツ「自立すると相手を見つけやすい……？」
僕「特に、年下からすれば、いろんな面で自立し、落ち着いていて、ガッツいてない人の方が魅力的です」
テルミツ「それは……わかる気がします」
僕「だから、まずは自立です。そして、人と会い続けること」
テルミツ「……わかりました」
僕「息子募集とか、居候募集とか告知すると、よからぬ魂胆を持っている人を招き寄せることになります」
テルミツ「それは……懲りたというか、警戒します」
僕「それがいいです。自立しつつ、いろんな人と会って、根気よく相手を探してください」
テルミツ「……わかりました。ありがとうございました」
僕「こちらこそありがとうございました」
さて、今日の観音オラクルカードです。
↑「変化の書」
あなたは、目指していたゴールが見えなくなったり、突然壁が立ちふさがったり、進路の変更を余儀なくされたりして、戸惑い、困惑しているのかもしれません。
しかし、すべて観音様のお導きなのです。今ぶつかっている変化が必然だったと、後で気が付くのです。
子どもの頃から、ずっと順調そのものの人に、人生の成功者はいません。ハードルを乗り越えてこそ、更なる力を得て、高みを目指せるのです。
くじけてはなりません。あなたに越えさせるための障害なのですから。あなたには越える力があるのです。
我が師である 霊観占 大幸 峰ゆり子先生。
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