ゲイ占い師 豫 空潤です。

 

少し前のオンライン鑑定です。

トモヒコさん(仮名・40代ゲイ男性・地方在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。

 

トモヒコ「もうすぐ50歳になります。老後が近づいてくることを感じて、焦っています」

 

僕「40代や50代は人生の折り返し地点ですからね。人生の後半をいろいろ考えますよね」

 

トモヒコ「後半というか……11年後にリタイアしたら、どうなるのだろうって不安になります」

 

僕「60歳で定年退職した後のことですか? 再雇用とかで働き続ける人もいますね」

 

トモヒコ「今の仕事が本当に嫌で、『休みたい』『会社行きたくない』という気持ちを何とか自分でなだめて、出勤してます」

 

僕「そういう人、少なくないですよね。どうやってなだめているのですか?」

 

トモヒコ「『今日だけ、頑張ろう』『今日だけ我慢しよう』『明日は退職代行を頼もう』って自分に言い聞かせるんです」

 

僕「それを毎日ずっと……何年も続けるのですか? トモヒコさん、我慢強いですね」

 

トモヒコ「僕が我慢し続けているのは、仕事辞めたら、間違いなく孤独死予備軍になると思うからです」

 

僕「……」

 

トモヒコ「ゲイはみんな、孤独死予備軍だからって(自分だけじゃないと)言い聞かせてます」

 

僕「結婚制度ないし、子どもができませんから……ね」

 

トモヒコ「でも、カップルで同棲している人もいるし、ひとり暮らしでも彼氏や親しいゲイ友がいる人もいる……」

 

僕「彼氏やゲイ友は?」

 

トモヒコ「いたことありません。ゲイバー嫌いなんです」

 

僕「ゲイバーに嫌な思い出があるんですか?」

 

トモヒコ「新社会人の頃、勇気を出してゲイバーに初めて呑みに行ったら……常連客みたいな人に『あんた、お笑い芸人の○○に似てるよね? 言われない?』って言われて……」

 

僕「芸人の○○さん? 知らないですね」

 

トモヒコ「20数年前の話です。当時はまあまあ売れてた人ですが、顔も芸風も僕は嫌いでした」

 

僕「それで、傷ついたのですか?」

 

トモヒコ「初対面ですよ? ブサイクな芸人に似てるなんて、失礼すぎます」

 

僕「たまたま、失礼な人がひとりいただけですよね」

 

トモヒコ「ママ(男性)も含めて、みんな笑ったんですよ?」

 

僕「それで、ゲイバーが嫌になった?」

 

トモヒコ「1本目のビールがまだ残ってましたけど、店を出ました」

 

僕「それ以来、ゲイバーに行ってない? まだ怒っている?」

 

トモヒコ「怒ってるというより、ゲイバーに行く気が失せました。お金払って行くのに、楽しめないなら、行く意味ないですよね」

 

僕「ゲイバー通いはしないとしても、掲示板やアプリなど、彼氏を見つける手段は他にもありますよね?」

 

トモヒコ「そういう手段で会っても、2度目はないんです」

 

僕「ワンナイトで終わるのですね?」

 

トモヒコ「ワンナイトと言うよりも……1~2時間ですね。1度関係したら、おしまいです」

 

僕「食事とか、呑みとか、お茶とかにはならない?」

 

トモヒコ「誘っても断られるんです」

 

僕「相手がヤリモク(カラダだけが目当て)だったんですね」

 

トモヒコ「ほんとにヤリモクばかりですよね? だから、若くなくなると、一気に需要がなくなる……」

 

僕「全員がヤリモクとは限らないし、中高年でも、相手を見つける人はいますが……」

 

トモヒコ「金持ちとか、体鍛えてムキムキとか、生まれつきのイケメンとか……プラスアルファある人だけですよ」

 

僕「トモヒコさん、趣味とかは?」

 

トモヒコ「ジョギングです。僕は胃腸が弱く、食が細いので、筋トレとかやっても(効果なくて)ダメなんです。せめて走るようにしてます」

 

僕「スリムだから、(走るのは)向いているんじゃないですか?」

 

トモヒコ「頑張り過ぎると膝や腰が痛くなるので、ゆっくりと……歩いているのと変わらない速度です」

 

僕「スローランニングって、体に負担なく脂肪燃焼し、メタボ予防になるんで、最高なんですってね?」

 

トモヒコ「確かに、僕は肥満とかメタボには無縁です」

 

僕「いいですよ、引き締まっていると……」

 

トモヒコ「その代わり、老けて見られます。この間、電車で席を譲られて……もちろん丁重にお断りしましたが」

 

僕「……」

 

トモヒコ「外走ってるから、日焼けしてしまうし、痩せてる分、しわやたるみも多いし……最近、おでこが広くなってしまいましたから……人から見たら『爺さん』なんでしょうね?」

 

僕「『爺さん』って……。それはないですよ。何かの間違いですよ」

 

トモヒコ「掲示板やアプリで会った人からも、『40代? 還暦ですよね?』って言われて、否定し続けたら、相手は怒って帰りました……」

 

僕「……」

 

トモヒコ「男はもう諦めて、定年後は故郷に帰るしかないと思っているんですが……」

 

僕「ご実家は……ご両親が……(いらっしゃる)?」

 

トモヒコ「数年前に、父が亡くなりました。以来、弟夫婦が母と実家で暮らしてます。僕の居場所は、もうないんです……」

 

僕「でも、ご実家が持ち家なら、トモヒコさんの相続分もあるのでは?」

 

トモヒコ「父が亡くなった時に相続放棄させられて、全部、弟の名義になってます」

 

僕「相続放棄?」

 

トモヒコ「僕は、地元の大学に行ったんです。研究室の後輩が寮に住んでいたので、時々、自宅に泊めていたんです」

 

僕「ご実家に?」

 

トモヒコ「そうです。母親がその後輩の分も朝ご飯を作ってくれて……僕の部屋に起こしにきたんです。僕の部屋は和室なので、襖開けたら……」

 

僕「まさか……」

 

トモヒコ「母親は声かけてから襖開けたって言うんですが……僕達には聞こえてなくて……朝起きて、後輩と……真っ最中だったんです」

 

僕「性行為の真っ最中だった?」

 

トモヒコ「母親が大きな声出したんで……父親も、当時高校生の弟も来てしまい……」

 

僕「……」

 

トモヒコ「僕達は慌てて下着をつけようとしたんですが……どこに脱いだのかわからず、探してるうちに、父親がガラッと襖を開けて……」

 

僕「……」

 

トモヒコ「後輩は、とりあえず、服を着て帰り……僕は、母も弟も見ている中、全裸のまま正座させられ、父親に罵倒されました」

 

僕「ご家族もいるご実家で……そういう行為は……やはりリスクが大きいですね?」

 

トモヒコ「その時は、父親に言われっぱなしでしたが……考えてみると、犯罪を犯したわけでもないし、誰かに迷惑かけたわけでもない。後輩の男とは合意だったんですから……」

 

僕「ご両親からすれば、ショックでしょう……」

 

トモヒコ「それ以後、針のムシロでした。父親や弟とは口をききませんでした。母は最低限、話してくれましたが、僕の目を見ませんでした」

 

僕「そうなりますよね」

 

トモヒコ「その時、僕が大学3年でしたから、あと1年ちょっとで卒業したら、都会で就職してひとり暮らししようと思ってましたが……」

 

僕「何かあったのですね?」

 

トモヒコ「その件があってから2~3か月経った頃、就職活動を始めるにあたって、父に呼ばれたんです」

 

僕「お父様と? どうでしたか?」

 

トモヒコ「父は『お前はどう見ても男だ。この間のことは気の迷いだろ? 俺がまともな男にしてやる。地元の〇〇社に就職しろ。このまま実家にいて、見合いして結婚しろ』って言うんです」

 

僕「お父様は、同性愛と性同一性障害などを混同してますよね? 『男と性行為するのは男じゃない』って……(思ってませんか)?」

 

トモヒコ「そうですね。でも、当時の僕にとっては、実家に縛り付けられ、女性との結婚を強いられるなんて、地獄だと思いました」

 

僕「同性愛行為は、思春期の迷いであって、女性とくっつければ治ると、お父様は考えていたのですね?」

 

トモヒコ「僕にとっては毒親だと思いました」

 

僕「トモヒコさんは長男ですよね? そのまま実家で結婚して、ご両親と同居で……?」

 

トモヒコ「そんな人生はまっぴらでしたから、僕は家出したんです」

 

僕「どこへ?」

 

トモヒコ「近県の都会です」

 

僕「大学は?」

 

トモヒコ「中退しました」

 

僕「仕事したんですか?」

 

トモヒコ「とりあえずバイトして……翌年から、小さな会社に勤めました」

 

僕「ご両親は? 連れ戻しに来ませんでしたか?」

 

トモヒコ「母が2度来ましたね。でも、父の要求は変わらなかったので、拒絶しました」

 

僕「それで……」

 

トモヒコ「父は『縁を切る。お前は俺の息子じゃない。勝手にしろ。将来の遺産相続もさせない』って脅してきましたので、『望むところだ』と返事しました」

 

僕「売り言葉に買い言葉ですね? それで何年も疎遠だったのですか?」

 

トモヒコ「20年以上、連絡しませんでした。父が入院し、危ない状況だって言う時に、母から電話があったんですが……僕が躊躇しているうちに、父の容体が急変して死んだんです。もちろん、葬式は出席しました。喪主は弟でしたが」

 

僕「それで、相続放棄になった?」

 

トモヒコ「既に、弟夫婦が10年も両親と同居していたんです。弟が母に『遺産を兄さんに半分やるなら、俺達はこの家を出ていく』と言ったんです。母はひとりになりたくなくて、僕に『今まで全部、弟夫婦に任せっきりだったんだから、相続放棄してくれ』って言ってきて……仕方なく同意しました」

 

僕「ご実家の財産がすべて弟さん名義になったとしても……近くに住んで、お母様や弟さん一家と行き来して……」

 

トモヒコ「僕もそう考えたんです。そうすれば、少なくとも孤独死して何か月も放置され……ってのはならないじゃないですか?」

 

僕「やっぱり、親族は大事ですからね」

 

トモヒコ「でも、弟と弟の嫁がいい顔しないんです。『今更、戻ってくるのか?』って言うんです」

 

僕「長男の役目を、全部弟さんが担うことになったので……(恨んでる)?」

 

トモヒコ「弟夫婦には中高生の子どもが3人いるんですが……『兄さんみたいな人は、教育上よくない。俺の子達に近づかないでくれ』って言うんですよ」

 

僕「ゲイだから、甥や姪に会うなと?」

 

トモヒコ「そういうことです」

 

僕「……」

 

トモヒコ「家族に見捨てられ……彼氏も友達もなく……10年後に退職したら……僕はどうすればいいのでしょうか?」

 

僕「アドバイスカードを引いてみましょう」

 

↑「カップの9」正位置。

ひとりを楽しむ宇宙飛行士。

まずは「ひとり」を否定的に考えず、「ひとり」を満喫ましょう。

 

↑「剣の5」正位置。

試合に勝って、ラケットを奪う勝者。

 

人はいつも勝てるわけではありません。

相手を打ち負かすことだけ考えても、いつか負ける日が来るのです。

買ったから幸せ、負けたから不幸、ということはないのです。

 

トモヒコ「ひとりを満喫? すでに十分すぎるほど満喫しています」

 

僕「じゃあ、そのままでいいのです」

 

トモヒコ「リタイアしたら、時間あり余ります」

 

僕「今、土日にしていることを、毎日おこなえばいいのです」

 

トモヒコ「朝、ジョギングして……掃除・洗濯・買い物して……1週間分の料理を作り置きして……夜は配信を見る……」

 

僕「いいですね」

 

トモヒコ「でも……ひとりは寂しくなる……」

 

僕「世の中には、ひとりになりたくてもなれない場合もありますよ?」

 

トモヒコ「……」

 

僕「たとえば、子ども。毒親から離れたいと思っても、一般的には高校卒業まではひとりになれないんです」

 

トモヒコ「僕の父も毒親でした」

 

僕「離れられて、よかったですよね? 大人になっても、たとえば、舅姑と離れたくても、同居をしなければならないお嫁さんも、まだまだいます」

 

トモヒコ「弟の嫁も……父から罵倒されていたらしいです」

 

僕「弟さん夫婦から見れば、トモヒコさんはひとり都会で自由に生きて、うらやましいのでは?」

 

トモヒコ「僕は弟に劣等感もってましたが……。確かに、僕の方が自由に生きていたかもしれません」

 

僕「トモヒコさんは、勝ち負けを意識しているというか……。相手の敵意に敏感ですよね?」

 

トモヒコ「そうでしょうか?」

 

僕「人間って、確かに敵意もありますが、その中身には愛情とか、いろいろありますよ」

 

トモヒコ「……」

 

僕「ゲイバーのエピソードでも、確かに初対面で容姿をいじるのは失礼でしたが、早く打ち解けようという気持ちもあったはずです」

 

トモヒコ「……」

 

僕「怒ってすぐに店を出るのではなく、『ブサイク芸人に似てる? 今日がゲイバーデビューなんですよ。泣きたいです』って言えば、周囲は『あの芸人より、あんたの方が若くてかわいいから』ってフォローしてくれたかもしれない……」

 

トモヒコ「……そうですね。よく短気って言われます」

 

僕「お父様とのことも、確かにお父様はゲイをわかってないし、ひどい言い方でしたが、その根底には『息子に幸せになって欲しい』と言う思いがある」

 

トモヒコ「……そうだとは思います」

 

僕「お父様も、後で後悔したはずです。家出してそれっきりではなく、せめて、話し合いに応じて、少しでも理解されるように説明してもよかったと思います」

 

トモヒコ「でも……父親は死にましたし、弟からは甥や姪への接近禁止令が出てますから……」

 

僕「まだ、お母様がいらっしゃるじゃないですか? 弟のお嫁さんと同居なら、お母様もいろいろあるのでは? たまには顔見せたり、話聞いてあげたりしてはどうですか?」

 

トモヒコ「でも、弟から拒絶されて……」

 

僕「とりあえず、お母様だけ呼んで、外で食事してもいいでしょう? ホテルに泊まってもいい……」

 

トモヒコ「……」

 

僕「トモヒコさんが家族を気にかけているとわかれば、弟さんの態度も変わりますよ」

 

トモヒコ「ひとりを満喫するのと……家族とヨリを戻す……どっちですか?」

 

僕「両方です。基本的には、ひとりを楽しみ、お盆とか年末年始とか、節目節目でお母様を気にかけ、同居している弟さん夫婦をねぎらう……」

 

トモヒコ「……」

 

僕「人生に棚ボタはありません。占いしても何しても、奇跡が起こり、不幸から幸せの頂点へ……なんてあり得ません」

 

トモヒコ「わかっている……つもりです」

 

僕「既に持っているもの、身の回りの物を生かす……少しずつ良い方向に心掛けていくしかないのです」

 

トモヒコ「男探しも……それで……まだイケますか?」

 

僕「そうです。『老けて見える』と言われたら、『ジョギングで日焼けしてるせいです。健康診断の数値は若いんですがね』って言えばいいです」

 

トモヒコ「そう……健康診断は異常なしなんです」

 

僕「引き締まっている年上が好きな人もいますよ。根気強く探してください」

 

トモヒコ「彼氏も……見つかりますか?」

 

僕「そこは、カードには出ていませんが、まだ40代。可能性はあるでしょう」

 

トモヒコ「若い子と……(結ばれますか)?」

 

僕「ずっと年下を望むと、難しいでしょう。できるだけ幅広い年齢にした方がいいです」

 

トモヒコ「……そうですね。そうします。ありがとうございました」

 

僕「こちらこそありがとうございました」

 

さて、今日のソラ・ブスカ・タロットです。

↑「金貨の6」正位置。

職人が黙々と作業に励んでいます。金貨は順調に貯まっています。

 

↑「カップのエース」正位置。

巨大なカップの上で3人の天使が楽器を演奏したり、水を蒔いたりしています。

よく見ると、巨大カップの下には地球のような模様が見えます。

天使達は、幸運の訪れを知らせ、恵みの雨を降らせていたのです。

 

2枚を合わせ読むと、

あなたは仕事をよく頑張りました。

その成果が現れつつあります。すべてが順調に行きます。

 

↓我が師である 霊観占い大幸 峰ゆり子先生。

 

 

↑峰ゆり子先生宅玄関前の観音像(北海道苫小牧市)