ゲイ占い師 豫 空潤です。
少し前のオンライン鑑定です。
マキヒロさん(仮名・50代ゲイ男性・地方在住)のプライバシー保護のため、多少変更しています。
マキヒロ「できないってわかっているんですが……タイムスリップしたいんです」
僕「タイムスリップ? どの時代に行きたいのですか?」
マキヒロ「40年前です。タイムスリップというより、中学生からやり直したいんです」
僕「中学生の頃に何かあったんですね?」
マキヒロ「中学校1年生の時に、父親が病気で入院し、母親が仕事を休んで看病したので、僕は父がやってた新聞配達を引き継いだんです」
僕「お父さんの仕事を引き継ぐ? 中学生が?」
マキヒロ「もちろん、父と同じにはできません。配る量は半分以下です。それに、中学生は早朝の配達はしちゃいけないんです。でも、頼み込んで、僕は体が大きかったので高校生ってことにして……」
僕「朝刊ってまだ暗いうちに配るし、夕刊も配るんですよね?」
マキヒロ「はい。部活はできなかったです。でも、毎日自転車乗ってたせいか、マラソン大会はいつも上位で……それだけが誇りでした」
僕「何年ぐらい(新聞配達)したんですか?」
マキヒロ「11年です」
僕「高校に行っても、新聞配達続けたんですね?」
マキヒロ「高校は……行けませんでした」
僕「お父様の病気が長引いた?」
マキヒロ「入退院を繰り返して……。退院して、父が家に居る時の方が大変でしたね」
僕「中卒で、15歳から新聞配達フル勤務?」
マキヒロ「給料上がったんですが、チラシを(新聞に)挟んだり……。新聞の新規勧誘しに行っては……門前払いが辛かったです」
僕「青春らしいこと……恋愛とか、できなかった?」
マキヒロ「母の代わりに家事したり、弟の面倒見たりもしましたから……恋愛どころではありませんでした」
僕「ゲイを自覚したのは……(いつ)?」
マキヒロ「新聞店の先輩店員の中に、憧れてる人がいて……15歳で自覚してました」
僕「憧れてる人に……告白はしてない?」
マキヒロ「(告白は)まったくしてないです。(憧れてる人は)無口な男性でしたから……ろくに会話もしてません」
僕「ゲイ活動は?」
マキヒロ「出会いを求めて行動するようになったのは……35歳過ぎてからですね」
僕「35歳? 遅いですね」
マキヒロ「僕が23歳の時に父が亡くなったんですが、入れ替わるように母が病気になったんで……弟を高校大学に行かせるために、僕はずっと仕事を掛け持ちしてました」
僕「弟さんは大学まで行かせた?」
マキヒロ「僕と違って、弟は成績よかったんです。だから、いいとこに就職させて養ってもらおうという下心です」
僕「下心っていうのは……違うでしょう」
マキヒロ「結局、弟は大学中退して、家出同然で東京に行きましたね」
僕「つまり、マキヒロさんが、その後も病気のお母様を支えた?」
マキヒロ「母も亡くなりました。僕が35歳の時に……」
僕「お母様が亡くなり、マキヒロさんが自由になって……ようやくゲイ活動ができるようになった?」
マキヒロ「お袋が死んだ時、僕は泣かなかったんです。泣いたのは、挫折して東京から戻った来た弟だけ……」
僕「悲しみは、後からじわじわやってくるんですよ」
マキヒロ「いえ……僕は嬉しかったんです。ホッとしたんです。これからは自分優先で生きられる……って。親の死を喜ぶなんて、最低な人間ですよね」
僕「マキヒロさんのような立場になれば……誰でもそうなりますよ」
マキヒロ「で、今は弟と暮らしてますが……。弟が精神を病んでしまい……アルバイトぐらいしかできないんですよ」
僕「弟さんを養っているんですね?」
マキヒロ「50代の僕と、40代の弟の男2人暮らし……。弟じゃなくて、相手が彼氏なら最高だったんですがね」
僕「彼氏さんとかは……(いるんですか)?」
マキヒロ「彼氏と呼べるほど、続いた男はいないんです。年齢的に、もう無理ですね」
僕「マキヒロさんは、まだまだ需要ありますよ」
マキヒロ「確かに、ゲイバーに行くと、時々、声がかかります。でも、ダメなんですよ……」
僕「声かけてきた人を好きになれない? ほとんどの人がそうですよ」
マキヒロ「僕自身が捻じ曲がっているんです」
僕「捻じ曲がっている?」
マキヒロ「20代30代の男の子は可愛いと思います。引き締まっていて、肌もきれいで、いいと思います……」
僕「ゲイ男性の大半はそう思ってますよね」
マキヒロ「僕は……本当は甘えたいんです」
僕「……」
マキヒロ「50過ぎて、こんなデカい体で、甘えたいなんて、おかしいですよね?」
僕「年上の男性から見れば、50代でも……」
マキヒロ「50代60代には魅力を感じないんです。ワガママですよね?」
僕「……」
マキヒロ「年上に甘えたい……でも、外見は若い子が好き……それじゃあ、彼氏はできないですよね? 僕が彼氏いたことないのは、弟のせいではなく、僕自身に問題があるんです」
僕「それで、最初におっしゃっていた、40年前に戻ってやり直したい?」
マキヒロ「新聞店の先輩が好きだったって言ったじゃないですか? その先輩は新聞店に間借りしていて、昼休みの時に自室でオナニーしているのを、僕が覗き見していたんです」
僕「15~6歳のマキヒロさんが?」
マキヒロ「覗き見しながら、僕も自分でしていたんですが……あの時、勇気を出して、先輩の部屋に入り『抱いてください』って言えば……ひょっとしたら……」
僕「その先輩はゲイ……ですか?」
マキヒロ「エロ週刊誌の女のヌード見てましたから、ノンケ(異性愛者)です。でも、20代の彼女なしの男ですから、15歳の少年を女の代わりに抱いてくれた……かもしれない」
僕「1度や2度、そういうことがあったとしても……カップル成立は難しかったのでは?」
マキヒロ「その先輩だけでなく……集金に回ると、ひとり暮らしのオジサンから『ジュース飲んでけ』『風呂入って汗流して行け』って誘われてたんです。今思えば、あれはゲイの誘いでした」
僕「10代の少年だったのでしょう? 好きでもない中年男性からの誘いを断って、正解ですよ」
マキヒロ「結果的に35歳までまったくの未経験だったんです。10代後半から20代というモテ期のはずの時期に、何もしなかった……」
僕「病気のご両親の代わりに働いて、家を支えたんですから……」
マキヒロ「それが悔しいんです。ゲイバーとかで、若い頃のモテ自慢をする人を見ると、我慢できなくて、帰ってきてしまうんです」
僕「自慢話は、無理して聞かなくていいですよ」
マキヒロ「最近、無性に弟が憎らしくなるんです」
僕「弟さんは病気ですから……(多少のことは仕方ない)」
マキヒロ「病気だとわかって我慢してますが……(弟が)『バイト先で陰口言われてる。辞めたい。家事を頑張るから』って言われると、頭くるんです」
僕「マキヒロさんは、あと数年で定年ですよね? 弟さんが無職になったら困りますね?」
マキヒロ「弟は家事できないんです。僕が忙しくてメシ作れない時は弟に頼むんですが、コンビニ弁当やカップヌードルですよ? あいつは料理ひとつできないんです」
僕「アドバイスカードを引いてみましょう」
マキヒロ「お願いします」
★マキヒロさんへのアドバイスカード
↑「太陽」正位置。
僕「これが、将来のマキヒロさんです」
マキヒロ「老人がレンガ積み? 僕は高齢になっても働かねばならない?」
僕「老人ゲイカップルです」
マキヒロ「カップル? 一緒にいるのは弟じゃないんですね? なら、よかったですが、僕にパートナーができるんですか?」
僕「もちろん、パートナーは空から降ってきません。探しに行きましょう」
マキヒロ「探せば見つかる? でも、僕はタイムスリップして、若い頃からやり直したい……」
僕「さすがにそれは無理ですから、現実と折り合いをつけましょう」
マキヒロ「折り合い?」
僕「同世代だけど、甘えられるゲイ男性を探しましょう」
マキヒロ「いるでしょうか?」
僕「1人見つければいいんです」
マキヒロ「弟は……(どうすればいい)?」
僕「弟さんは自立をさせた方がいいですが……無理なら、3人暮らしも……(可能では)?」
マキヒロ「弟も入れて3Pですか?」
僕「弟さんはノンケ(異性愛者)でしょう?」
マキヒロ「はい、弟はノンケ40代童貞です。痴漢などやらないように『女に近づくな』と、毎日言い聞かせてます」
僕「弟さんは、同居家族でしょう」
マキヒロ「弟は、兄(僕)がゲイであることを受け入れるでしょうか?」
僕「受け入れないなら、ひとり暮らししてもらうまでです」
マキヒロ「……そうですね」
僕「これまで、家族のために自分を犠牲にしてきたのですから、これからはマキヒロさん自身のために生きていいのです」
マキヒロ「自分を優先できる生活が……できるのでしょうか?」
僕「やるんです。行動を起こして、つかみ取るんです」
マキヒロ「わかりました。同世代だけど魅力的で、甘えられるゲイ男性を……探します」
僕「応援しています」
マキヒロ「ありがとうございました」
僕「こちらこそありがとうございました」
さて、今日のソラ・ブスカ・タロットです。
↑「カップの5」正位置。
大きなカップを5個も持って、男は再び歩き出していくのです。
↑「クラブ(ワンド)の7」正位置。
長い棒を7本持ち、男の腰は曲がっています。
2枚を合わせ読むと、
あなたの努力・忍耐は限界が近づいています。
しかし、それでも動き続けることに意味があるのです。
止まってはダメです。もう少し続けましょう。
止まるタイミングは、もう少し先なのです。
↓我が師である 霊観占 大幸 峰ゆり子先生。




